フリーワード検索

ジャンルから探す

トップ > カルチャー >  海外 > 北アメリカ >

南北戦争、世界大戦までに指揮をとったアメリカ歴代大統領

第16代大統領 エイブラハム・リンカーン

奴隷解放宣言を行った「奴隷解放の父」です。
「人民の人民による人民のための政治」という言葉で民主主義の基礎となる考え方を主張しました。南北戦争後には、南部諸州を合衆国に復帰させるための「再建策=リコンストラクション」を策定し、国家の分裂を防ぎました。1865年観劇中に凶弾に倒れ、アメリカ史上初めて暗殺された大統領となりました。

第18代大統領 ユリシーズ・グラント

歴代大統領のなかでは、アメリカ史上初の陸軍士官出身の大統領です。
南北戦争では、南軍のリー将軍を破ったことで名を馳せました。しかし在任中はスキャンダルや汚職が続き、歴史家の評価は決して芳しくありませんが、50ドル紙幣には彼の肖像が描かれています。1872年に岩倉使節団が不平等条約改正交渉のためアメリカに渡った時の相手が、グラントです。

第22・24代大統領 グロバー・クリーブランド

歴代アメリカ大統領で唯一、連続ではない2期(第22代、24代)を務めた大統領です。
また、歴代大統領の中で唯一、ホワイトハウスで結婚式を行った大統領としても有名であり、ニューヨークの自由の女神像の除幕式に参加した大統領でもあります。1000ドル紙幣にはクリーブランドの肖像が描かれていました。

第26代大統領 セオドア・ルーズベルト

第25代副大統領であったルーズベルトは、マッキンリー大統領が暗殺されたため42歳という若さで大統領に就任しました。内政では資本集中を攻撃し、富の公平な配分を主張して反トラスト法を制定、進歩主義的な立場をとっています。外交では、パナマ運河の建設権を獲得するなど帝国主義的な政策を進めました。愛称は「テディ(子熊)」です。

第一次世界大戦、世界恐慌に立ち向かったアメリカ歴代大統領

第29代大統領 ウォレン・ハーディング

第一次大戦後の大統領選挙で、彼は「常態」への復帰を掲げ、外国の影響から独立した工業化と強い経済の復活を進めました。外交では国際連盟への加入を拒み、ドイツ、オーストリアと単独講和条約を結んで第一次世界大戦を終了させました。ワシントン会議を開催し、世界の海軍力削減を図っています。任期半ばで病死。

第32代大統領 フランクリン・ルーズベルト

世界恐慌からアメリカ経済を立て直すためニューディール政策を敢行しました。
公共事業などを積極的に推し進め多くの雇用を生み、第二次大戦参戦による戦時経済によって国内経済を復活させます。1945年のヤルタ会談でチャーチル、スターリンと大戦後の国際秩序の枠組みを協議。国際連合設立に道筋をつけました。歴代大統領のなかで、唯一四選された大統領です。

第二次世界大戦、キューバ危機から現代までに活躍した歴代大統領

第35代大統領 ジョン・F・ケネディ

43歳の若さで大統領に選出され、新しく若いアメリカを世界に印象付けました。
ニューフロンティア政策と呼ばれる国内政策では、「10年以内にアメリカは人間を月に送り無事帰還させる」と壮大なアポロ計画を実行しました。外交では米ソ冷戦下でキューバ危機に果敢に対応し、核戦争寸前といわれた危機を救いました。1963年ダラスで暗殺されています。

第39代大統領 ジミー・カーター

民主党候補として出馬した当初は、「Jimmy,Who?(ジミーって誰?)」という言葉が流行するほど知名度が低かったのですが、ピーナツ農場主出身のクリーンなイメージが、ウォーターゲート事件で疲弊したアメリカ国民の支持につながりました。就任式のあと、議事堂からホワイトハウスまで歩いて就任パレードを行ったのは、歴代大統領のなかでは初の大統領です。

第44代大統領 バラク・オバマ

歴代大統領のなかでは、アフリカ系をルーツに持つアメリカ初の大統領
「Change, Yes We Can!」とアメリカ国民に訴え当選を果たします。外交ではプラハで「核兵器のない世界」構想を唱えて、ノーベル平和賞を受賞しました。被爆地・広島訪問も果たしています。内政では国民皆保険制度(オバマ・ケア)を進めようとしましたが、頓挫。理想とのギャップに苦しんだ大統領です。

アメリカ歴代大統領 一覧リスト

【出典】AMERICAN CENTER JAPANほか
※拡大できます

『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』好評発売中!

“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。

【見どころ―目次より抜粋】

1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州

2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道

3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢

4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)

巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)

【監修者】デイビッド・セイン

アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。

『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』を購入するならこちら

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。
1 2

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!

エリア

トップ > カルチャー >  海外 > 北アメリカ >

この記事に関連するタグ