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坂東太郎の流れを変えた徳川家康の利根川東遷事業による利益と不利益 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月14日

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坂東太郎の流れを変えた徳川家康の利根川東遷事業による利益と不利益

暴れ川「坂東太郎」といわれる利根川の東遷事業は、江戸時代における国家的プロジェクトでした。
江戸に多大な経済効果をもたらした半面、千葉県域は不利益を被ることに…。

「坂東太郎」の異名を持つ利根川は徳川家康にとって悩みのタネだった!

関東に移封された徳川家康の頭を悩ませたのは利根川でした。なにしろ利根川は「坂東太郎」の異名を持つ日本最大級の河川であり、「日本三大暴れ川」のひとつにも数えられるほど氾濫が多いことでも知られています。

利根川の水源である大水上山は、新潟県魚沼市、新潟県南魚沼市、群馬県利根郡みなかみ町の境目に位置し、そこから関東各地を通過し、江戸川で分岐して、東京湾と銚子(銚子市)から太平洋へと注いでいきます。しかし、家康移封の当時は、埼玉県東部から古利根川筋を南下して東京湾(江戸湾)にのみ注いでおり、氾濫するたびに関東平野を水浸しにしていました。江戸に安定した都市を築くには、この坂東太郎の治水が急務とされたのです。

利根川周辺域の移り変わり

利根川周辺域の移り変わり
国土交通省および千葉県(HP)の資料を元に作成

約5000年前(上部の地図)は現在より海水準が高かった縄文時代(縄文海進)のようす。 房総半島は不完全で、外線は関東の内陸部にまで及んでいました。

約1000年前(下部の地図)は千葉県と茨城県の県境付近に、広大な香取海という内海が広がっていました。この時代、利根川は当然、江戸湾へ流れていました。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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