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神奈川の地形と海洋プレートの関係~雄大で力強い地形はどうやって生まれた?

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月13日

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神奈川の地形と海洋プレートの関係~雄大で力強い地形はどうやって生まれた?

地図で読み解く神奈川の大地

横浜など都市部でも丘陵(高台)が多い神奈川県。
全体的に西高東低で、じつは険しい山々や火山もあります。
豊かな自然はどうやって生まれたのでしょうか?

神奈川の地形の特徴

神奈川県は、およそ東から西へ低地、台地、丘陵、山地と高度が上がっていきます。さらに、県南西端には活火山もあります。

代表的な地形は、多摩丘陵や三浦半島に城ヶ島、相模野台地、丹沢山地や箱根山地(火山)……と、じつにバラエティ豊か。
これが、東京に次ぐ人口を抱える神奈川の魅力でもあるのです。

【神奈川の地形①】足柄平野

東西が大磯丘陵と箱根山地、北が丹沢山地、南は相模湾に囲まれた、酒匂川がつくった肥沃な沖積平野。小田原市や南足柄市のほか2市4町が所在します。

【神奈川の地形②】箱根火山

【神奈川の地形②】箱根火山
濛々と煙を上げる大涌谷

箱根は太古、複数の小型や中型の火山からなり、大規模な噴火を繰り返した結果、外輪山やカルデラを形成しました。約4万9000年前、大量に噴出した軽石は東京軽石(パミス)と呼ばれます。大涌谷は約3000 年前、崩れた神山の崩壊面にできました

【神奈川の地形③】丹沢山地と秦野盆地

【神奈川の地形③】丹沢山地と秦野盆地
雄大な山々が連なる丹沢山地

丹沢山地は、かつて南洋に生まれた火山島が、フィリピン海プレートに乗って北上、約600万年前に本州へ衝突してできました。最高峰は1673mの蛭ヶ岳。

秦野盆地には水無川や四十八瀬川、葛葉川、金目川がつくる扇状地があります。周囲からもたらされる伏流水による湧水が豊富で、「秦野盆地湧水群」として環境省「名水百選」に選ばれています。

【神奈川の地形④】相模川の河岸段丘

相模野台地の西縁を流れる相模川流域には河岸段丘が発達しています。10万~1万年前に形成された階段状の地形で、段丘面は4つに大別できます。

【神奈川の地形⑤】江の島

【神奈川の地形⑤】江の島
砂州で陸地とつながっている江の島

砂州で陸地とつながるトンボロ地形の江の島と相模湾。島は1周約3㎞あります。周囲は海食崖という切り立った崖になっていて、南側には海食台が広がります。

【神奈川の地形⑥】城ヶ島

【神奈川の地形⑥】城ヶ島
複雑な地層が観察できる城ヶ島

約1500万前から400万年前に存在していた火山島から噴出した火山灰や火山砕屑物が海底で堆積。その後、付加して海面上に現れた島が城ヶ島です。いく本もの断層が走り、複雑な地層が観察できるなど、小さなジオアイランドとして知られています。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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