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深海生物の化石が知多半島南部の地層で産出!貴重で多様な化石の宝庫だった! 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月14日

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深海生物の化石が知多半島南部の地層で産出!貴重で多様な化石の宝庫だった!

知多半島南部の地層から、化石の産出は期待されていませんでした。
それが農地開発で現れた露頭で状況は一変。
深海生物化石の宝庫とわかったのです。

深海生物の化石の宝庫!知多半島南部の師崎層群とは

標高100mほどの丘陵が続く知多半島の南部、美浜町野間周辺から南知多町師崎(もろざき)、沖合の日間賀島(ひまかじま)にかけた地域には、師崎層群(そうぐん)と呼ばれる地層が分布しています。

師崎層群は、約2000万~1500万年前(新生代新第三紀中新世)の海に堆積した、おもに砂泥互層(さでいごそう)からなり、層厚は1000m以上と考えられています。また、下位(堆積した年代が古い順)から日間賀層、豊浜層(とよはまそう)、山海層(やまみそう)、内海層(うつみそう)に区分されます。深海に堆積した師崎層群が、知多半島をなすまでに陸地化しているのは、造山運動や地震によって隆起したためです。

出典:近藤・木村、1987

師崎層群は、伊勢湾で向かい合う三重県津市周辺に分布する一志層群(いっしそうぐん)と同時代の地層ですが、貝化石を多く産出する一志層群に対して、こちらは、あまり化石が出ない地層と考えられてきました。

師崎層群および一志層群の分布

師崎層群および一志層群の分布
産業技術総合研究所地質調査総合センターの「20万分の1日本シームレス地質図」を元に作成

上図の薄いモスグリーン部分が、中新世の深海生物化石群を含む師崎層群、および一志層群が分布する地域。前者は知多半島南部、後者は三重県津市を中心に分布します。

右図は、知多半島の地質図で上図と同じく薄いモスグリーン部分が師崎層群に該当しています。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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