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神戸市電の停留所や線路跡は今どうなっている?

現在も神戸市内では、東灘区の小寄(こより)公園や兵庫区の御崎公園で保存車両を見ることができます。とくに御崎公園は、市電の和田車庫の跡地を利用したものです。

しかし、停留所や線路の痕跡はほとんど残っていません。最初にできた春日野の停留所は、現在の阪急電鉄春日野道駅の近くで、国道2号と旧阪神国道が合流する場所の少し東だったとされます。付近には、かつて神戸港に貨物を運ぶため使われた神戸臨港線の陸橋(現在は歩行者用)があります。

神戸市電兵庫線

兵庫線の起点は兵庫区の西柳原町で、柳原蛭子(やなぎわらひるこ)神社の前でした。中央区の神戸駅前から相生町四丁目までは市電専用の線路がありましたが、今は普通の道路となっています。平野線はJR神戸駅の少し西から、現在の国道428号に沿って延び、神戸大学医学部附属病院の前から平野まで走っていました。

神戸市電板宿線

板宿(いたやど)線の起点は、山陽電鉄板宿駅前のアーケードから少し進んだあたりで、県道22号神戸三木線の上を走り、南の大橋九丁目停留場で須磨線と接続していました。

神戸市電須磨線

須磨線は阪神高速3号神戸線の上を走ってJR須磨駅まで運行し、往時は海浜公園や海水浴場に向かう人々に利用されていました。

なお、神戸市電は廃業時、29両の車両を広島電鉄に譲渡しました。このうち2両は、製造から80年以上を経た今も、広島市内を走っています。

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