フリーワード検索

ジャンルから探す

トップ > カルチャー >  関東 > 群馬県 >

上毛かるたの編纂と発行

浦野匡彦はそのかるたを『上毛かるた』と名付け、上毛新聞紙上で制作構想を発表。かるたの題材を公募した結果、272点も集まり、18人の編纂(へんさん)委員で選定を開始しました。

群馬を代表する人物、地理、風物などに限定し、新しいかな使いを用いて、覚えやすい七五調で44枚にまとめる作業は難航しました。しかも、GHQが思想に問題があると判断した題は不採用となったため、小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)や国定忠治(くにさだちゅうじ)らは札にできませんでした。こうした苦労の末、ようやく『上毛かるた』が発行されました。

上毛かるた新旧の絵札に見る時代の移り変わり

絵札は洋画家の小見辰男(おみたつお)、読み札裏の解説は歴史研究家の丸山清康(まるやまきよやす)が担当。読み札裏の解説は、変わりゆく時代に合わせて改訂されています。

絵札は初版発売から20年経過を機に、小見の要望で全絵札が描き変えられました。その理由は手書き製版に代わって新しく写真製版が可能になったためといいますが、復興を目指していた初版時と比べると、時代の移り変わりを物語るような変更も見られて興味深いものがあります。

上毛かるたは群馬県民の郷土愛にあふれている!

かるた発行の翌年に開かれた「第1回上毛かるた競技県大会」をきっかけに学校でも利用されるようになり、現在でも毎年小中学生が県大会でしのぎを削っています。

2013年からは東京で大人向けの全国大会「King of JMK」が開催されているほか、2020年には英語版の上毛かるたを群馬県が出版しました。上毛かるたは郷土愛にあふれた、大切な文化のひとつなのです。

『群馬のトリセツ』好評発売中!

群馬県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。群馬県の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。思わず地図を片手に、行って確かめてみたくなる情報を満載!

Part.1 地図で読み解く群馬の大地

・日本でたった8県しかない「海なし県」 大昔は群馬にも海があった!?
・徳川家康も重要視した日本一の川 暮らしを支える利根川とダム
・地質学的に貴重な資源と、独自の営みが残る 下仁田ジオパークってどんなところ? ほか

Part.2 群馬を駆ける充実の交通網

・こんなところにも鉄道が走っていた! 遺構が残っている群馬の廃線
・昭和に活躍した歴史ある蒸気機関車! 貴重なSLに今も乗れる理由は?
・群馬から東京ディズニーリゾートまで行ける! 日本一のサイクリングロード ほか

Part.3 群馬にまつわる歴史の話

・現・みどり市で見つかった歴史的大発見! 岩宿遺跡はどうして有名なの?
・溶岩の絶景の裏には、歴史的犠牲があった 天明の大飢饉は浅間山が一因!?
・世界遺産は富岡製糸場だけじゃない! 絹産業遺産群とはどんなところ? ほか

Part.4 群馬で育まれた文化や産業

・焼きまんじゅうやうどんは火山が育んだ!? 群馬で生まれた粉ものグルメ
・群馬県民に愛されるマスコットキャラクター ぐんまちゃんは実は2代目!
・「西に西陣、東に桐生」といわれる機どころ 桐生の織物の文化と歴史 ほか

コラム

・データで分かる全35市町村 人口の増減、観光、農業・工業
・吉田初三郎が描いた群馬の鳥瞰図
・上毛かるたにも登場する 群馬が誇る、ゆかりのある偉人
・まだまだある、群馬が誇る日本一! 群馬で見つけた日本で一番〇〇なもの

『群馬のトリセツ』を購入するならこちら

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。
1 2

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!