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【京都の怖い話とミステリー②】六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)

寺名にもある六道とは、 仏教において生き物が死後に転生するとされる6つの世界のこと。六道への分岐点が六道珍皇寺にあるとされ、「六道の辻」とも呼ばれています。

そして、寺の本堂裏にある井戸に落ちると、 生きたまま地獄へ行けるという伝承も残されています。平安時代初期の官僚である小野篁(おののたかむら)は、夜になると必ず寺を訪れて井戸から地獄へ行くと、 閻魔大王(えんまだいおう)の部下として死者の裁判に立ち会ったとされています。

今でも篁が祀られ、篁堂には等身大の木像が閻魔像などと一緒に安置されています。

【京都の怖い話とミステリー②】六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)

六道珍皇寺

住所
京都府京都市東山区大和大路通り四条下ル4丁目小松町595
交通
京阪本線清水五条駅から徒歩15分
料金
堂内の薬師如来等寺宝の拝観=大人600円、中学生300円、小学生200円/(リーフレット(100円)付)

【京都の怖い話とミステリー③】化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)

平安時代の化野は風葬が行われた地であり、多くの腐乱した遺体が放置されていました。

そんな遺体を供養しようとしたのが弘法大師空海です。 空海は野ざらしの死者にあわれみをおぼえ、埋葬をするとともに石仏を埋めました。1000体にもなるというそれらは密教世界を表現したとされ、 そこから建立された寺が化野念仏寺のはじまりだと伝わります。

平安時代が終わると風葬はすたれ、 石仏・石塔を墓石代わりにした土葬が増加。現在でも寺には約8000体もの石仏・石塔が置かれ、それらにロウソクを灯して死者を供養する「千灯供養」は化野念仏寺最大の行事となっています。

【京都の怖い話とミステリー③】化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)

あだし野念仏寺

住所
京都府京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
交通
嵐電嵐山本線嵐山駅から京都バス清滝行きで10分、鳥居本下車、徒歩3分
料金
拝観料=大人500円、中・高校生400円/千灯供養=1000円/(30名以上の団体は現金一括払いで大人400円、中・高校生300円、障がい者手帳持参で本人のみ無料)

【京都の怖い話とミステリー④】貴船神社(きふねじんじゃ)

恨む相手の髪か爪を入れてつくったわら人形に、五寸クギを打ち込んで呪いをかける「丑の刻参り」。発祥の地とされるのが貴船神社です。

貴船神社には「丑の年、丑の月、丑の日、丑の刻に、貴船の神様が牛鬼を従者にして降臨した」という伝承があり、これが丑の刻参りの由来になったとされています。ただ、本来は水神を祀り、 古くから全国の料理・調理業や水を取り扱う商売の人々から信仰されている神社です。

今でもその広い境内をめぐっていくと、釘を打ちつけたような丸い穴がいくつも空いている木や、ときにはわら人形も見つかることもあるそうです。

【京都の怖い話とミステリー④】貴船神社(きふねじんじゃ)

貴船神社

住所
京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
交通
叡山電鉄鞍馬線貴船口駅から徒歩25分、または貴船口駅から京都バス貴船行きで5分、終点下車、徒歩5分
料金
水占みくじ=200円/水まもり=1000円/むすび守袋型=1000円/結び守=各1000円/御神水ラムネ=500円/

【京都の怖い話とミステリー⑤】御靈神社(ごりょうじんじゃ)

平安時代初期に起きた疫病の流行を長岡京造営の際に非業の死をとげた早良親王の祟りだと考えた桓武天皇が、その怨霊を慰めるために創建。のちに建てられた下御霊神社に対して上御霊神社の通称を持ち、 応仁の乱がはじまった場所としても有名です。

そして、境内にある大灯籠の基壇部には波に乗るウサギが刻まれていますが、どれもが振り返っています。通常、振り向きウサギは追っかけウサギとセットになっているのが基本ですが、 基壇部にあるのは3つとも振り向き。灯明を入れる火袋に追っかけウサギがいるものの、1体だけしかなく大きさもバランスが悪いため、謎となっています。

【京都の怖い話とミステリー⑤】御靈神社(ごりょうじんじゃ)

上御霊神社

住所
京都府京都市上京区上御霊前通烏丸東入ル上御霊竪町495
交通
地下鉄鞍馬口駅から徒歩3分
料金
無料

【京都の怖い話とミステリー⑥】首塚大明神(くびづかだいみょうじん)

京都市西京区と亀岡市の境にある老ノ坂峠の南に大枝山(大江山)があります。この山の麓に鎮座する首塚大明神には、 酒呑童子という鬼の首が祀られているといいます。これは童子を退治した源頼光一行が都へ戻る途中、 老ノ坂峠の子安地蔵による「不浄なる首を京に持ち込んではならぬ」という忠告を受け入れ、この場に埋めたという伝承にもとづいています。

そんな首塚大明神では、 現在でも霊感のある人間が近づくと気分が悪くなるともいわれ、真夜中に肝試しをした若者の電子機器が突然不調になった、境内で謎の光を見たという体験談も残っています。

所在地:京都市西京区大枝沓掛町26-122

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Part.1 地図で読み解く京都の大地

・京都府の4地形区と断層/京都盆地とその出入り口(逢坂と大山崎)
・琵琶湖疏水の秘密/洛中と洛外を隔てるおどい
・観光のメッカ東山の地形(地獄の入り口六道珍皇寺)
・失われた巨椋池/天橋立はなぜあのような地形になったのか
・舞鶴が重要港湾となった地形的な秘密
・霧のまち亀岡(亀岡盆地)

…などなど京都のダイナミックな自然のポイントを解説。

Part.2 京都を駆ける充実の交通網

・山城盆地を通る街道(東海道、中山道の終着地)
・若狭と京都を結ぶ「鯖街道」
・日本初の一般営業用電車が通った京都市電
・京都鉄道博物館
・梅小路
・京都の私鉄〇〇な阪急
・大赤字から復活した京都丹後鉄道

…などなど京都ならではの交通事情を網羅。

Part.3 京都の歴史を深読み!

・丹後に一大勢力が存在した証拠 三大古墳に埋葬された人々
・古代日本を支えた渡来人と京都の関係
・なぜ京都は都になったのか 恭仁京~平安京までの変
・南北朝動乱の始まり 笠置山の戦い
・信長、光秀、秀吉…みんな京都で死んだ
・幕末の騒乱の舞台となった京都
・近代化にいち早く着手!日本初の博覧会は京都の寺で開かれた

…などなど、激動の京都の歴史に興味を惹きつける。

Part.4 京都で育まれた産業や文化

・シンボル京都タワーと近代建築
・学問の都・京都の大学
・京料理とそれを支える伝統野菜
・「丹波」ブランドをめぐる攻防
・日本映画と京都
・「女酒」伏見の酒蔵
・王城の裏鬼門「男山」と岩清水八幡宮

…などなど京都の発展の歩みをたどる。

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