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海陸風から知る広島の無風の時間「瀬戸の夕凪」とは?

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

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海陸風から知る広島の無風の時間「瀬戸の夕凪」とは?

凪(なぎ)とは文字通り、風が止まること。
夏の瀬戸内海では、夕方になると風がぴたりと止まり、非常に蒸し暑くなります。
なぜ夕方に、風が止まるのでしょうか。

風の発生する仕組みと海陸風

風は、空気が動くことによって発生します。ではなぜ、空気が動くのでしょう。それは、空気に重さがあるからです。地面が暖まると、地面と接する空気も暖まります。暖まった空気は軽くなり、上空へと向かう風である「上昇気流」を発生させます。空気が上向きに流れ地面を押さえる大気の力が弱い部分を「低圧部」と呼び、低圧部に向かって周囲から空気が集まることで風が吹きます。

一方地面が冷たいと、接する空気も冷えます。冷えた空気は重くなり「下降気流」が発生します。冷えて重い大気が下向きに流れ、地面を押さえる力が強い部分を「高圧部」と呼び、高圧部から周囲に向かって空気が広がることで風が吹きます。低圧部の上昇気流と高圧部の下降気流という上下(垂直)方向の空気の動きが、地上付近で高圧部から低圧部へ向かう横(水平)方向の空気の移動を生み、空気の移動(循環)によって風が発生するのです

海陸風の発生

また、陸と海では空気の暖まり方と冷え方が異なります。陸は暖まりやすく冷めやすいのですが、海は暖まりにくく冷めにくいのです。このため太陽の光があたると、まず陸地が暖まり上昇気流が発生します。一方、海はまだ暖まっていないため空気が冷えて、下降気流が発生。海から陸に向かって空気が流れることで、昼間は海から陸に向かって吹く「海風」が発生します。日が沈むと陸地が冷めて下降気流が発生しますが、海はまだ温かいままなので上昇気流が発生。昼間とは逆に、陸から海に向かって空気が流れる「陸風」が発生します。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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