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しなの鉄道といえば! 観光列車「ろくもん」

軽井沢~長野間に運転される観光列車「ろくもん」は、そんな親しまれる鉄道の代表車両です。車内に長野県産の木材をふんだんに使用し、暖かみがあってじつに快適です。3両編成で運転され1号車はファミリーやグループ向け車両で、2人、4人がけの座席配置でキッズ用のボールプール(木のプール)があります。2号車は沿線地域の景観を楽しみつつ食事ができるラウンジ風のレイアウトで、優雅なサロンもあります。3号車は障子とヒノキを使った和風コンパートメントで、2人組の利用客が個室のような空間で食事が楽しめる車両となっています。

ろくもんの名前の由来とは?

ろくもんの由来は、上田市真田町ゆかりの武将、真田一族の家紋「六文銭」。車体の配色も真田信繁(幸村)が大坂冬の陣などで用いた「赤構え」をイメージした濃い赤色をベースにしています。JRから譲渡された旧国鉄の近郊形115系電車の改造ですが、見違えるように豪華な車両です。

しなの鉄道の主力車両115系は見た目も楽しい

115系は、しなの鉄道の主力車両で普通列車にも使用されています。これらは編成により塗装を変えたりラッピングが施され、見ているだけでも楽しいです。

オリジナルの赤とグレーの「しなの鉄道色」のほか「懐かしのカラー」として、国鉄湘南色、横須賀色、初代長野色、2代目長野色があり、国鉄線やJR線で活躍した往年の姿が再現されています。

また、変わったカラーとしては台湾鉄路管理局(台鉄)の自強号(じきょうごう)と同じ車体色があります。これは、2018年(平成30年)に両社が友好協定を締結したことを記念したもので、台湾では台鉄のEMU500型にしなの鉄道色が施された車両が走っています。

しなの鉄道に115系に代わる新型車両が登場

いっぽう、115系は国鉄時代の古い車両でもあり老朽化が進んでいます。そこで、置き換えのために2020(令和2)年から導入されたのが新型のSR1系で、JR東日本のE129系と同一の車両となっています。

しなの鉄道は軽井沢駅の改修でさらに魅力アップ!

しなの鉄道線の始発点となる軽井沢駅は、2000(平成12)年に復元された旧信越本線の駅舎が使用されています。それまで(旧)軽井沢駅舎記念館だったものを再び駅舎に利用したもので、駅ナカを充実させ、旧貴賓室を利用した「ろくもん」乗客向けのラウンジ、キッズスペース、カフェや信州銘菓のショップなどがあり、これらも利用者の好評を得ています。

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地形、交通、歴史、産業…あらゆる角度から長野県を分析!

長野県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。長野の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。地図を片手に、思わず行って確かめてみたくなる情報満載!

Part.1 地図で読み解く長野の大地

・地形・地質総論「東西から圧縮されている長野」
・伊那山地と南アルプスを縦貫!日本最大の断層・中央構造線
・大地溝帯フォッサマグナとかつて信州が海だった証
・火山活動の歴史を物語る山容 八ヶ岳連峰の南北で大きな違い
・北アルプス唯一の活火山!焼岳の噴火と上高地盆地の形成
・天竜川と断層で形成された伊那谷の日本一の河岸段丘
・野尻湖のナウマンゾウ化石に旧石器人の生活が見える?
・千曲川沿いの段丘上に築かれ、急崖と川が守る上田城のすごさ

などなど長野のダイナミックな自然のポイントを解説。

Part.2 長野を駆け抜ける鉄道網

・高崎~長野の長野新幹線に始まり敦賀への延伸を目指す北陸新幹線
・66.7パーミルの勾配路線だった信越本線碓氷峠とは?
・東京と名古屋を結ぶ大幹線で山岳地帯を駆け抜ける中央本線
・明治期に開通し善光寺平と松本盆地を結ぶ篠ノ井線
・伊那谷やアルプスを望み旧型国電も走った飯田線
・県内最大の路線網を誇った、私鉄・長野電鉄の変遷
・別所温泉に向かう温泉電車、上田電鉄別所線の魅力

などなど長野ならではの鉄道事情を網羅。

Part.3 長野で動いた歴史の瞬間

・縄文遺跡の宝庫・信州は日本一の人口密度だった!?
・信濃の国は有数の馬産地! 都に名を馳せた望月の駒とは?
・弓馬に長けた信濃武士が源氏配下として平氏討伐
・信州の南北戦争と呼ばれる大塔合戦はどうして起きた?
・甲斐武田信玄vs越後の上杉謙信、二大英雄が激戦を演じた川中島
・流転した善光寺の本尊は天下人の元に安置された?
・松本の貞亨騒動や上田の宝暦騒動 信州で百姓一揆が続発したわけ
・松本城が直面した取り壊し危機 救ったのは松本の住民だった!

などなど、激動の長野の歴史に興味を惹きつける。

Part.4 長野で育まれた産業や文化

・江戸時代に整備された用水路 五郎兵衛用水路とは?
・信州の気候風土を生かした寒冷地農業のここがすごい!
・蚕糸王国として栄えた長野県が電気機械工業県に変貌したわけ
・明治期の外国人別荘に始まる軽井沢エリアのリゾート化
・洪水を繰り返してきた暴れ川、千曲川を巡る治水事業の全容
・日本三大奇祭に数えられる、諏訪大社の御柱祭の本質とは!?

などなど長野の発展の歩みをたどる。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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