では、なぜ浅い海でできたサンゴ礁が、現在は山になっているのでしょうか？

それは約3億年前、熱帯付近にあった火山島にできたサンゴ礁が、海洋プレートに乗って、数億年以上の年月をかけて運ばれてきたためです。海洋プレートは大陸プレートより重いので、大陸の下に沈み込んでいきますが、サンゴ礁が上に乗った火山島（石灰岩）の一部は大陸に押しつけられ、はぎ取られてしまいます。この海洋プレート上の堆積物がはぎ取られ、大陸プレートの縁にくっついたものを「付加体（ふかたい）」といいます。その後、大陸の縁が分離して日本列島となり、石灰岩が現在の場所で見られるようになったのです。

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