かつてフィリピン海プレートは北に向かって動いており、太平洋プレートと大陸プレートの間に沈み込んでいました。しかし、約300万年前に、フィリピン海プレートが東の縁で太平洋プレートに衝突したために、太平洋プレートよりも小さいフィリピン海プレートは向きを変え、北西方向に動きを変えます。この動きに連動して、太平洋プレートが沈み込むラインが日本列島に近づいたため、東日本には圧縮する力がはたらきました。このため、急速に隆起が起こり、奥羽山地や出羽山地などの山々ができていきました。これを「東西圧縮」といいます。八海山は、東西圧縮によってできた山なのです。

日本列島は現在もフィリピン海プレートによって、東西圧縮が起こっており、八海山は隆起を続けています。

日本列島周辺には大きく分けて、大陸をつくるユーラシアプレートと北アメリカプレート、海洋性の太平洋プレートとフィリピン海プレートという４つのプレートが存在し、海洋プレートが大陸プレートの下へ沈み込んでいます。

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