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【新潟県の所得】財政力指数は原発保有の刈羽村や火力発電保有の聖籠町

しかし、財政力指数は0.70と新潟県内4位で、普通交付税の不交付団体でもある刈羽村や聖籠町らの後塵を拝しています。なお、刈羽村の財政を支えているのは柏崎刈羽原子力発電所による原発マネーです。実際、予算の歳入の約6割を原発関連が占めています。こうした豊かな財政を活用して、村内には運賃無料の巡回バスが走り、全世帯に無料で光回線を設置するなどの住民サービスを実施しています。また、2位の聖籠町も新潟東港の工業地帯に国内最大級の火力発電所を抱え、周辺には大手企業の工場が進出。これらの固定資産税が充実した子育て支援などの財源となっているのです。

【新潟県の所得】中山間地域は厳しい状況。高齢化で人口減少も年々加速

他方、所得ランキングで最下位になった阿賀町などの中山間地域は厳しい状況です。財政を支える大きな産業がなく、高齢化が顕著で人口減少も年々加速。現在、新潟県では中山間部を対象に地域の特色を生かし、農業をベースにした事業支援を実施しています。阿賀町では、地元産農産物を活用した郷土料理や、集落の耕作放棄地で栽培したコリアンダーシードを活用してレトルトカレーを商品化するなどの成果を生み出しています。今後はこうした商品をいかに全国へアピールしていけるかが、取り組みの成否を握っています。人口も産業も新潟市への一極集中が進むなか、その利益を県全体に広げていく必要がありそうです。

出典:新潟県「令和2年度財政力指数市町村一覧」

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地形、交通、歴史、産業…あらゆる角度から新潟県を分析!

新潟県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。新潟の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。地図を片手に、思わず行って確かめてみたくなる情報を満載!

Part.1 地図で読み解く新潟の大地

・新潟の地質・地形概論(「米納津隕石、櫛池隕石」)
・約3000万年前に誕生した佐渡島 火山や地殻変動の痕跡がいっぱい!
・かつて圧倒的な産出量を誇った佐渡島の金銀山が生まれた秘密
・プレートの沈み込みが生む奇跡!糸魚川地域でヒスイが採れるわけ
・ヒスイ峡に3億年前のサンゴ礁!? 石灰岩でできている明星山の秘密
・日本列島を分断する見えない溝 フォッサマグナとはいったい何か?
・最長70㎞で10列をなす新潟砂丘は信濃川と阿賀野川がつくった!?
・約40年前から形成され始めた中津川に広がる河岸段丘の絶景
・約1000万年前の海底火山が生んだ新潟市・間瀬海岸の奇岩や沸石
・上信越高原国立公園・清津峡 圧巻の渓谷と柱状節理ができるまで
・産出量は文句なしの全国1位! 新潟県に油ガス田が多いわけ
・約300万年で2000mも隆起! 八海山が秘める地殻変動のすごさ

Part.2 新潟を駆ける充実の交通網

・東京と新潟をいかにして結ぶか?直江津線として生まれた信越本線

ほか、上越新幹線・北陸新幹線、上越線、飯山線、越後線、北越急行ほくほく線、えちごトキめき鉄道、新潟交通電車線、蒲原鉄道線などを紐解く。

Part.3 新潟の歴史を深読み!

・古代史総論/縄文時代 火焔型土器
・弥生時代 玉作と稲作
・越国が成立しやがて三国に分かれる
・中世史総論 城氏の興亡
・波月条絵図はなぜつくられた?
・上杉氏と長尾氏の複雑な関係(謙信による越後統一まで)
・御館の乱を経て景勝が越佐統一
・近世史総論……越後平野の開発
・鉱山都市相川の発展
・近世の交通
・近現代史総論
・北越戊辰戦争
・戦時下の新潟

Part.4 新潟で育まれた産業や文化

・大河津分水
・燕三条の金物
・西山・東山・新津の三大油田ほか新潟に発展した石油関連事業
・コシヒカリ
・越後杜氏と日本酒/越後縮
・冬の新潟が豪雪地帯となるわけと雪がもたらした観光業

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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