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ノースカロライナ州の政治

ノースカロライナ州の選挙人の数は、15人です。激戦州中の激戦州で、結果的に共和党勝利が多いです。近年ではオバマ1期以外は共和党支持2016年はトランプを支持しています。

ノースカロライナ州は、南北戦争後に発展した先端産業が地盤

大学バスケの試合を観戦しながら、好みの味のバーベキューを地元のクラフトビールで流し込む。成熟した都市らしい休日が、かつて南軍に身を投じたノースカロライナの現在の醍醐味だといいます。

カロライナの名称は、英国王チャールズ一世のラテン語名「カロラナ」が由来です。領地再編の過程でノースカロライナ州とサウスカロライナ州に分かれ、南北戦争ではともに南軍でしたが、戦後より発展したのはノースカロライナ州の方でした。

ノースカロライナ州の産業

ノースカロライナ州の西はリゾート地や別荘地となっており、中央部は繊維や家具を生産しています。この地域の3大学を中心とした研究開発と産学協同が盛んなエリアは、「リサーチ・トライアングル」と呼ばれ、企業や政府の研究機関が多いです。

ノースカロライナ州の東部はタバコの一大産地。ウィンストン・セーラムには巨大タバコメーカーが本拠を置いています。全米第2の金融都市と称されるシャーロットもあり、ビジネスに最適な州ランキングでは、ノースカロライナ州は常に上位に入ってきます。

ノースカロライナ州とサウスカロライナ州

アッパーサウスであるノースカロライナ州と、ディープサウスであるサウスカロライナ州では、奴隷農場時代は圧倒的にサウスカロライナ州が豊かで、奴隷に依存していました。

当時のノースカロライナ州は、むしろ開拓から取り残されていたに等しいものでした。それ故に戦後はノースカロライナ州の方が軽やかに近代化のスタートが切れ、これを推し進めてきた側面があります。
人種差別を残しながらも、黒人を含めた教育政策と大学設置に熱心に取り組み、それが先端産業の地盤となって、ゆっくりですが着実に復興の道を歩んでいるのです。

ノースカロライナ州を知るキーワード

ノースカロライナ州のキーワード:ライト兄弟の初飛行

キルデビルヒルズは、有人動力飛行が初成功した場所です。周辺の海は大西洋の墓場といわれる難所で、海賊黒髭終焉の地にも近い。

ノースカロライナ州のキーワード:謎のロアノーク

ロアノークにイギリスから初の植民団が入ったものの、彼らは木に謎の文字を残して忽然と消えました。開拓史上最大のミステリーです。

ノースカロライナ州のキーワード:デューク大学

リサーチ・トライアングルの一角を成すダーラム市の大学。アップル社のティム・クックCEOも在籍しました。

ノースカロライナ州のキーワード:ノースカロライナ大学

リサーチ・トライアングルの一角を成すチャペルヒル町の大学。ジェームズ・ポーク第11代大統領も在籍しました。

ノースカロライナ州のキーワード:ノースカロライナ州立大学

リサーチ・トライアングルの一角を成す州都の大学。総合格闘家のダリオン・コールドウェルも在籍しました。

ノースカロライナ州のキーワード:ガトリング先生

コモの街はガトリング先生の故郷。先生は「百人分の働きをする物を作り、戦争に投入される兵士を減らそう」と考え連発銃を仕上げました。

ノースカロライナ州のキーワード:ウィルミントン

マイケル・ジョーダンが少年時代を過ごした町。映画産業を誘致し「東のハリウッド」とも呼ばれていますが、テレビ番組の制作の方が多めです。

ノースカロライナ州のキーワード:東のバーベキュー・ラバー

ビネガーとペッパーで味付けし、豚を丸ごと焼く。東の方に住むこだわりの強い人は、「これこそ真のバーベキューさ!」と笑顔で語ります。

ノースカロライナ州のキーワード:ウィンストン・セーラム

アメリカのタバコ会社トップ3に入るRJ・レイノルズ・タバコ社や、約80年続く歴史を持つクリスピークリームドーナツが本社を置いています。

ノースカロライナ州のキーワード:シャーロット

ジョージ3世の王妃の名に因むノースカロライナ州の町。かつてゴールドラッシュで栄え、現在は金融と、モータースポーツNASCARの町として知られています。

ノースカロライナ州のキーワード:西のバーベキュー・ラバー

豚の肩肉を焼き、トマトソースで味付けするのが流儀。こだわりの強い人は、「これこそ真のバーベキューさ!」とやはり笑顔で語ります。

ノースカロライナ州のキーワード:チェロキー族

インディアンのチェロキー族が住んでいましたが、オクラホマへ強制移住させられました。彼らが辿った過酷な道は「涙の道」と呼ばれています。

ノースカロライナ州のキーワード:グレートスモーキー山脈

ノースカロライナ州とテネシー州にまたがる広大な国立公園があります。一年の大半が雲や霧に覆われ山椒魚も棲む神秘的な世界自然遺産です。

ノースカロライナ州の著名人

ノースカロライナ州の著名人:名物オーナー ビンス・マクマホン

プロレス団体WWEの会長で、自らリングに上がり客と選手をあおるエンターテイナー。同団体を急成長させた経営手腕を持っています。(1945~)

『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』好評発売中!

“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。

【見どころ―目次より抜粋】

1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州

2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道

3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢

4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)

巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)

【監修者】デイビッド・セイン

アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。

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