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インディアナ州の政治

インディアナ州の選挙人の数は、11人です。インディアナ州の南部は保守的で、共和党支持北西部はシカゴに近く民主党支持者がいます。オバマ1期目は認め、再選は許しませんでした。

インディアナ州の不思議な言葉「フージア」

インディアナ州の愛称「フージア」は由来が不明なだけに自由な解釈を許し、「世間知らずの田舎者」「まじめな働き者」という両義性を持っています。インディアナ州の州民は、良い意味と悪い意味をひっくるめて受け入れており度量が広いのです。

インディアナ州・フージアの歴史

一説には1820年代に運河建設のため南からやってきたフージア氏と、彼を慕った労働者たちが自らを「フージア・メン」と呼んだことが起源とされています。

インディアナ州は北部の州ですが早くから南部の移民が来ており、彼らが持っていた連邦政府への不満、農民的な勤勉さ、中小規模の町と地方自治を大切にする精神が、フージアという言葉に結実したという見方もあります。

インディアナ州は、言葉通りインディアンの土地という意味でかつて多くのインディアンが暮らしていました。しかし現在彼らはインディアナ州人口の0・4%以下に過ぎません。先住民から土地を奪った後ろめたさが幾分フージアに混じっているのかもしれません。

インディアナ州の産業

インディアナ州の「働き者たち」の自慢は、水陸空の交通網がずば抜けて発達していることです。この強みを生かして輸送機器や自動車部品の生産が発達しました。オイルショックでは自動車産業が煽りを受けましたが、半導体や電子部品製造、医薬品、保険などの成長が経済を助けました。

一方で北部と中部の肥沃な土地では、トウモロコシ畑が広がっています。機械部品と農作物でバランス良く経済を回し、これを充実した交通網で各地に運んでいるのです。

教育水準も高く、アメリカで初めて州予算を公共教育に使うことを採択したのがインディアナ州です。今では当たり前の教育制度の先駆けとなりました。

インディアナ州を知るキーワード

インディアナ州のキーワード:アメリカの十字路

高速道路がインディアナポリスを中心に、四方八方へ通じています。トラック便であれば、24時間以内に全米の8割の消費市場に到達可!

インディアナ州のキーワード:ノートルダム大学

カトリック系の名門私大。この大学のためインディアナ州内はカトリックが多いです。穏やかな学生ばかりかと思いきや、アメフトが強かったりします。

インディアナ州のキーワード:フォートウェイン

インディアナ州第2の都市で、都会と自然の魅力が共存します。約360もの教会がある「教会の町」として知られ、町並みはノスタルジックな雰囲気。

インディアナ州のキーワード:エンパイア採石場

インディアナ州の州南部は石灰層です。ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルは、ここから産出された石灰岩で造られたといいます。

インディアナ州のキーワード:ウェスト・ベイデン・スプリングス・ホテル

1902年創業の老舗。フレンチリックというカジノリゾート内にあり、壮大なドームが有名です。鉱泉スパに癒されに来る観光客が多い。

インディアナ州のキーワード:インディ500

インディアナポリス近郊で、毎年5月に開催される500マイルレース優勝者が牛乳を飲むというユニークな風習でも有名です。

インディアナ州のキーワード:カート・ヴォネガット

『タイタンの妖女』『猫のゆりかご』で知られるSFの大家。出生地のインディアナポリスに小さなミュージアムがあり、ファンが集います。

インディアナ州のキーワード:アーミッシュ・ アップルクリスプ

シップシュワナにあるアーミッシュの家庭料理レストランでは、リンゴ、穀類、黒糖を使ったアップルクリスプなどが楽しめます。

インディアナ州のキーワード:マレンゴ洞窟

1883年からツアーが開催されている、国立公園内の洞窟。洞窟や鍾乳洞を見学できるほか、トレイル散策や川下りでアメリカ人は盛り上がります。

インディアナ州のキーワード:インディアナ・ デューンズ国立公園

ミシガン湖の湖岸が、24キロ続く公園。2019年に国立公園に指定されたばかり高さ60メートルの砂丘(デューン)が特徴です。

インディアナ州のキーワード:サンタクロース町

小さな田舎町ですが名前のために、クリスマスに大勢の子どもたちからサンタ宛の手紙が届きます。毎年ボランティアが必死に返事を書いています。

インディアナ州の著名人

インディアナ州の著名人:スーパースター マイケル・ジャクソン

キング・オブ・ポップ。稀代のエンターテイナーは、インディアナ州ゲイリー出身。生家がある通りは、ジャクソン通りと呼ばれています。(1958 ~ 2009)

インディアナ州の著名人:映画俳優 ジェームス・ディーン

代表作は『エデンの東』や『理由なき反抗』アマチュアレーサーとしても活躍しました。交通事故により、24歳の若さで死去。(1931~1955)

『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』好評発売中!

“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。

【見どころ―目次より抜粋】

1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州

2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道

3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢

4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)

巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)

【監修者】デイビッド・セイン

アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。

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