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ネバダ州の政治

ネバダ州の選挙人の数は、6人です。ネバダ州はかなりの激戦州で、過去に共和党のブッシュ親子を支持する一方、民主党のオバマ、クリントン、ヒラリーも支持しています。

ネバダ州は、何もないから何でもありの州

ネオンきらめくネバダ州ラスベガスは、世界を代表するカジノの町です。この華やかな産業の裏には、それまでネバダ州経済を支えていた鉱業の衰退があります。

1859年に金と銀の鉱脈が相次いで発見され、「銀の州」と呼ばれるほど栄えましたが、やがて鉱山は次々と閉山。経済が破綻しかけたことをきっかけに、1930年代にカジノが合法化されました。
ネバダ州の大半が砂漠で、農業の発展が見込めないという地理的不利が背景にあります。鉱業はその後回復し、アメリカ最大で世界屈指の金産出量を誇るようになりますが、現在もカジノとショービズがネバダ州経済の主柱です。

ネバダ州の特殊なルール

ネバダ州はアメリカで最も自由といわれる反面、なりふりかまわぬ弱肉強食の世界です。ネバダ州ではカジノだけでなく、一部地域では売春が合法。娯楽用マリファナもオーケー。複雑なアメリカの婚姻手続きを簡易にした独自の制度が整えられ、結婚と離婚が手軽にできます。

鉱業が一時衰退した際には、人口流出を防ぐため、個人にも法人にも所得税を課さないことにしました。ネバダ州の会社設立の基準やルールは、他州より緩いのです。

ある種の人にとって解放区のように聞こえる場所ですが、ネオンの光あれば影あり。ジョージ・W・ブッシュによって建設された核廃棄物の最終処理場に、アメリカ中の核廃棄物が集められています。1951年から稼働する核実験場もあって、ネバダ州に引っ越すには『アトミック・カフェ』さながらの図太い神経がいります。

ネバダ州を知るキーワード

ネバダ州のキーワード:ゴールドラッシュ

アメリカの金生産量は、世界4位その8割はネバダ州が占めています。金のほか、銀、銅、モリブデンが採掘され、鉱業はカジノに次ぐ産業です。

ネバダ州のキーワード:ルート50

東海岸のメリーランドとカリフォルニアを結ぶ国道。ネバダ州の区間はあまりにも何もないため、「アメリカで最も孤独な道」といわれます。

ネバダ州のキーワード:ラスベガス

ネバダ州最大都市で、カジノリゾートとして知られます。有名ホテルやカジノが並ぶラスベガス・ストリップは、約7キロに及ぶ名物通り。

ネバダ州のキーワード:西部の町エルコ

ネバダ州北部には、カウボーイが暮らしています。エルコの町では、現役のカウボーイが詩を朗読したり、音楽を演奏したりするイベントが開かれています。

ネバダ州のキーワード:カーソンシティ

ネバダ州にある、いずれの郡にも属さない独立都市。カーソン川が流れ、サイクリングや釣りなどが楽しめます。歴史的建造物の州立博物館も見どころ。

ネバダ州のキーワード:グレートベースン

乾燥した地域を指し、ネバダ州の大半がこのグレートベースン地帯。農業や開発が難しく、ネバダ州の土地の8割から9割が政府所有になりました。

ネバダ州のキーワード:グレートベースン国立公園

ネバダ州の東部にある国立公園。リーマン洞窟や、ネバダ州唯一の氷河をもつホイーラー・ピークなどが見られます。公園の面積は、琵琶湖の半分弱。

ネバダ州のキーワード:エリア51

グルームレイク空軍基地、通称エリア51新兵器の開発やUFOの研究でしばしば噂になるものの、詳細は明らかにされていません。

ネバダ州のキーワード:ゴーストタウン

ネバダ州ライオライトの町は金鉱で栄え、多いときの人口は1万人ほどでしたが、金融恐慌を機に衰退。今はゴーストタウンになっています。

ネバダ州のキーワード:レッドロックキャニオン

赤い岩肌が特徴的な荒野の自然保護区。ネバダ州ラスベガスから車で30分と近く、絶景ドライブコースがあります。負けた鬱憤を晴らすのに最適。

ネバダ州のキーワード:フーバーダム

アリゾナ州とネバダ州の境にある世界的に有名なダム。カジノが合法化した当時、このダムの建設のため人口が増加し、カジノの活況に繋がりました。

ネバダ州のキーワード:バーニング・マン

数万人が集まり、電気も水道もないブラック・ロック砂漠で1週間共同生活を送る大規模な奇祭。最後には巨大な人形を燃やします。

ネバダ州のキーワード:移民料理 バスク料理

ゴールドラッシュ時代、スペインから羊飼いの移民たちが持ち込んだバスク文化が残っており、バスク料理が食べられる店があります。

ネバダ州の著名人:テニス選手 アンドレ・アガシ

グランドスラム、オリンピック金メダル、ATPファイナルズの3冠を成し遂げ、男子で唯一スーパースラムを達成した伝説の選手です。(1970~)

『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』好評発売中!

“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。

【見どころ―目次より抜粋】

1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州

2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道

3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢

4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)

巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)

【監修者】デイビッド・セイン

アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。

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