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アリゾナ州の政治

アリゾナ州の選挙人の数は、11人です。アリゾナ州は、共和党優勢。1996年のクリントン勝利で民主党の健闘が期待されるも、2016年は接戦の末ヒラリーがトランプに敗北しました。

アリゾナ州は、暑い、けどそれがいい!

アリゾナ州の名物といえばグランドキャニオンとアリゾナの5C、すなわち銅(Copper)、畜牛(Cattle)、綿花(Cotton)、柑橘類(Citrus)、気候(Climate)です。年間の330日が晴天なので、果物と綿花と牛がよく育って穏やかな風景を成しています。

古くから続く銅生産は現在も続いています。さらに加えるならサボテン(Cactus)もそう。ガラガラ蛇が暮らす砂漠のサボテンは、ジャムやサラダになるのです。若く柔らかいサボテンの葉を使ったサラダは代表的なメキシコ料理。この一品の創作者はヒスパニックであり、アリゾナ州の州人口の約3割を占めます。
インディアンも多く、17の居留地に人口の約5%を占める人々が暮らしています。どちらも全米平均を大きく上回る割合です。

アリゾナ州は、谷、山と続いて今度は砂漠

西部劇と砂漠のイメージが強いアリゾナ州ですが、現在は先端産業が新たな経済の中心になっています。乾燥した気候が半導体生産に有利で、同時に人件費と土地代が安いからです。
ハイテクはフェニックス近郊を中心に発展し、全米有数の半導体の出荷量を誇るまで拡大。愛称はもちろんシリコンデザートです。

アリゾナ州には高い賃金を求めて移住者が多く、2027年には一千万人に到達するといわれます。産業発展の代償である公害は、ニューヨークやロサンゼルスより深刻とされます。しかしだからといって人口の流入が止まる気配はありません。

アリゾナ州を知るキーワード

アリゾナ州のキーワード:グランドキャニオン

年間約430万人が訪れるアリゾナ州の観光資源。コロラド高原を川の流れが切り刻み、険しい渓谷を形成しました。遠くにナバホ族の居留地を望みます。

アリゾナ州のキーワード:フーバーダム

ネバダとアリゾナ州との州境にあるコロラド川のダム完成は1936年。電力、防災のほか、灌漑用水確保の意味合いが強いダムです。高さは約220メートル。

アリゾナ州のキーワード:メテオクレーター

約5万年前、地球に衝突した隕石によって形成された巨大クレーター。NASAの宇宙飛行士らが、月へ行く訓練で使用したといいます。

アリゾナ州のキーワード:ルーズベルトダム

帝国主義者で知られるルーズベルト大統領は、国内で人気。彼が20世紀初頭に推進した灌漑プロジェクト第1号のダムが、アリゾナ州の州都近郊にあります。

アリゾナ州のキーワード:アパッチ族

連邦政府に激しく抵抗したことから好戦的とされていますが、メキシコから原始農業を学んで文化を発展させ、独自の弦楽器を作る一面も。

アリゾナ州のキーワード:ジェロニモ

アリゾナ州のこの辺りは、アパッチの故郷で白人抵抗戦争の戦場。戦士ジェロニモは勇敢に戦うも敗北し、部族消滅は免れましたが自身は虜囚として生涯を終えました。

アリゾナ州のキーワード:暗号通信兵

複雑な言語を操るナバホ族は、第二次世界大戦で米軍の暗号通信兵として活躍。サイパン島やグアム島、硫黄島、沖縄戦に従軍しました。

アリゾナ州のキーワード:ジェームズ・タレルのライフワーク

光を巧みに取り入れる現代アートの巨匠が、制作中の天文台。光は素材の一部という彼の作品のいくつかは、日本にあるので体験してみて。

アリゾナ州のキーワード:国境の壁

不法移民対策のため、メキシコ国境で壁の建設を開始したトランプ大統領ですが、司法判断で差し止めに。今も建設途中の壁の一部が残っています。

アリゾナ州のキーワード:OK牧場の決斗

1881年にアリゾナ州南東部のトゥームストンで実際に起きた銃撃戦に基づく、西部劇の名画。伝説の保安官ワイアット・アープが活躍します。

アリゾナ州のキーワード:サワロ国立公園

サワロ(和名は弁慶柱)という人の背丈を超えるサボテンが生えています。ハイキングトレイルがありますが、砂漠なので準備を怠ると危ない

アリゾナ州のキーワード:サンシティ

55歳以上の退職者のために建設されたアリゾナ州の街。冬でも温暖で湿度が低い気候に惹かれ、北部の寒い地域から裕福な白人が続々と移住しています。

アリゾナ州の著名人

アリゾナ州の著名人:女優 エマ・ストーン

映画『ラ・ラ・ランド』に主演する以前から、多くの映画や舞台に出演した叩き上げ。出身は、アリゾナ州の州都近郊のスコッツデールです。(1988~)

アリゾナ州の著名人格闘家 ドン・フライ

アリゾナ州シエラビスタ出身、日本で活躍しました。高山善廣戦での壮絶な殴り合いは伝説となっています。近年は、ゴジラやジョニー・デップの映画に出演。(1965~)

『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』好評発売中!

“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。

【見どころ―目次より抜粋】

1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州

2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道

3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢

4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)

巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)

【監修者】デイビッド・セイン

アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。

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