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カリフォルニア州の政治

カリフォルニア州の選挙人の数は、55人です。カリフォルニア州は、最大の票田。共和党が強い傾向がありましたが1992年から民主党が勝ち続け、カリフォルニア州の上下両院も民主党が多数を占めています。

カリフォルニア州は、「夢のカリフォルニア国」

アメリカで一番稼いでいるのがカリフォルニア州で、3兆ドルを超えるGDPは、もはや1つの国に匹敵します。

ヒッピーとコンピューター・ギークを育む温暖な気候、経済的な豊かさと自由でリベラルな空気。それを最初に吸おうとしたアメリカ人は、1848年から49年にかけてゴールドラッシュで一攫千金を夢見た人々でした。彼らにより先住民とスペイン系中心の人種構成は激変しました。その後、南北戦争を経て大陸横断鉄道が開通すると、国内外の労働者が仕事と富を求めてやって来たのです。

カリフォルニア州の移民たち

そのなかには中国人労働者も含まれていました。やがて白人と比べはるかに安い賃金で働く中国人を排斥する運動が活発化すると、彼らは暴力から逃れるために居留地を作ります。後のチャイナタウンです。

日本人移民も多く、第二次世界大戦中には10万人以上の日系人がカリフォルニアに住んでいたといいます。しかしその多くが、真珠湾攻撃で収容所送りとなりました。

カリフォルニア州独立論?!

今もカリフォルニア州のロサンゼルスには、アメリカの主要都市の中で最も快適といわれる気候を求めて、多くの富裕層が移り住みます。
そしてシリコンバレーに始まるコンピューター、電子機器の発展と、グーグル、アップルなど近年のIT企業の爆発的成長は優秀な人材を惹きつけ続けています。カリフォルニアワインを生み出す農業、ハリウッドの映画産業、ディズニーランドやヨセミテ国立公園などの観光と、地震は多いですが経済は盤石。これだけ強いとたびたび独立論がわくのも、無理のない話です。

カリフォルニア州を知るキーワード

カリフォルニア州のキーワード:ロサンゼルス

全米で3本の指に入るカリフォルニア州の大都市。ハリウッド、ビバリーヒルズ、『刑事コロンボ』が勤めたロス市警があります。発音は「ロ~サンジェラ~ス」。

カリフォルニア州のキーワード:サンディエゴ

カリフォルニア州を探検した、ファン・ロドリゲス・カブリリョが降り立った地にある古都。7月には、コスプレイヤーが集まる国際コミコンを開催。

カリフォルニア州のキーワード:サンフランシスコ

ゴールデン・ゲート・ブリッジや、『刑事ナッシュ・ブリッジス』が有名です。金融の中心地で、シリコンバレーに近くIT企業が多い大都市

カリフォルニア州のキーワード:シリコンバレー

アップル、グーグル、フェイスブックなど、世界的ITプラットフォーマーの発祥の地。グーグル社員専用の無料通勤バスが、街を走っています。

カリフォルニア州のキーワード:家賃が高くて辛い

大都市圏は世界有数の洗練されたおしゃれタウンになり、生活費、特に家賃が高騰しています。家賃統制(レント・コントロール)はありますが、昔から住む人が急な値上げで出ていく事態も。

カリフォルニア州のキーワード:ゴールドラッシュ

1848年にカリフォルニア州のサッターズミルで金が発見されると、翌49年にかけて世界中から人が殺到し、彼らはフォーティーナイナーズと呼ばれました。

カリフォルニア州のキーワード:サマー・オブ・ラブ

全米に波及した1967年のヒッピームーブメントで、音楽、ドラッグ、自由恋愛を通じ既存の価値観に対抗。その思想の一部は、IT系の人々に受け継がれました。

カリフォルニア州のキーワード:ヨセミテ国立公園

北米で最も高いヨセミテ滝、250種に及ぶ野生動物など、ありのままの自然が満喫できるカリフォルニア州の世界遺産。ロッククライマーの憧れの地です。

カリフォルニア州のキーワード:デスバレー国立公園

海面より低い大塩原が広がり、夏に気温50度近くになるという「地獄の峡谷」の名に恥じないカリフォルニア州の国立公園。なんと面積は福島県ほど。

カリフォルニア州のキーワード:モハーベ砂漠

クネクネした植物ジョシュア・ツリーが生育しています。全域が不毛の地ではなく、オアシスにロバがいて、鉱物資源がたくさん出ています。

カリフォルニア州のキーワード:レッドウッド森林公園

高さ100メートル以上という規格外の巨木に成長するセコイアの国立公園。樹齢は、600年から5000年と命の長さも同じく規格外。

カリフォルニア州のキーワード:アーティチョーク

キク科の植物で、若い蕾を茹でたり揚げたりして食べます。欧米ではポピュラーな野菜で、独特の苦味と甘味があり食感はホクホク。

カリフォルニア州の著名人

カリフォルニア州の著名人:アップル創業者 スティーブ・ジョブズ

カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。アップル社の共同設立者の1人で、MacやiPhoneの開発を主導し、これらの製品で世界を変えました。(1955~2011)

カリフォルニア州の著名人:ビーチボーイズ マイク・ラブ

西海岸ロックの最高峰「ザ・ビーチ・ボーイズ」のメンバー。『サーフィンUSA』などのヒット曲で1960~70年代に一世を風靡しました。(1941~)

『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』好評発売中!

“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。

【見どころ―目次より抜粋】

1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州

2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道

3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢

4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)

巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)

【監修者】デイビッド・セイン

アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。

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