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オレゴン州の政治

オレゴン州の選挙人の数は、7人です。オレゴン州は民主党が優勢で、1988年以降の全大統領選で民主党候補を支持しています。2016年も非トランプでしたが、田舎町は共和党支持です。

オレゴン州は、オレゴン民主主義の源の州

オレゴン州は、19世紀に開拓民がめざした太平洋岸の新天地です。最初に大規模な開拓団が入ったのは1843年のことで、千人規模が家畜を連れて来たとされています。
こうした旅人が踏み固めた約3200キロの西部への道は、オレゴントレイルと呼ばれ、1860年代に鉄道ができるまで多くの人と牛と物を運びました。

オレゴン州のフロンティア魂を持つ人々は自己決定権を重んじ、早くから政治に関わろうとしました。1908年には他州に先駆けて直接民主制「オレゴンシステム」を導入し、議案の提出と採択の権利、公職者のリコール権を住民が手にしました。百年以上前の出来事は、政治参加意識が強い州民性として今に受け継がれています。

オレゴン州にある、身の丈に合った快適

近年、オレゴン州への新たな移民が始まっています。消費税を取らない、マリファナを合法化しているなどの理由もありますが、全米トップクラスの環境政策を誇り、芸術都市としての評価も高いオレゴン州最大の都市ポートランドが人を惹きつけてやみません。

オレゴン州ポートランド南の一帯は、シリコンフォレストと呼ばれ、インテルやエプソンなどのPC産業が集積する場所です。グーグルやフェイスブックのデータセンターも開設されており、雇用もあります。自然とアートを楽しみ、自己決定権を大切にしたい人は、北のシアトルや、南のサンフランシスコより、ポートランドを擁するオレゴン州がしっくりくるようです。

オレゴン州を知るキーワード

オレゴン州のキーワード:ヘーゼルナッツ

オレゴン州のヘーゼルナッツ栽培は1世紀の歴史を持つ伝統産業で、アメリカで食べられるヘーゼルナッツの九分九厘がオレゴン州産です。

オレゴン州のキーワード:ポートランド

アメリカ版住みたい町ランキング上位の常連音楽の町として有名で、地元産ワインやビールを飲みながら、生演奏に酔うのがおつ。

オレゴン州のキーワード:自転車に優しい州

自転車道の整備、そのための予算確保と条例定、交通安全啓発に積極的で、オレゴン州はアメリカで最も自転車に優しい州の1つに数えられています。

オレゴン州のキーワード:オレゴントレイル

中西部のミズーリからオレゴン州を結ぶ約3200キロの道。1840年代に確立されたことで、本格的に西海岸北部の開拓が進みました。

オレゴン州のキーワード:ジョセフの町

1879年頃には存在が記録されており、ネズパース族との戦争で捕らえられた若き長ジョセフが名前の由来。現在はアートで町おこし中。

オレゴン州のキーワード:ゴーストタウン

オレゴン州シャニコは1900年代にコロンビア南部鉄道の中継地点として栄えましたが、鉄道のルート変更により急速に人が減り、誰もいなくなりました。

オレゴン州のキーワード:ペインテッドヒルズ

色彩豊かな地層が重なった斜面の丘。亜炭や赤いラテライト土壌などの重なりが虹のようです。場所は、ジョン・デイ化石層国定公園の内部。

オレゴン州のキーワード:アルボード砂漠

断層活動によって、周囲より低く落ち窪んだ平たい盆地。幅約13キロ、長さ約110キロにわたり乾いた大地が続いています。自動車の最高速度チャレンジでしばしば登場します。

オレゴン州のキーワード:クレーター湖

7500年以上前のマザマ山大噴火で形成されました。深さ約600メートルとアメリカで最も深い湖です。あまりに深いため冬に凍結せず、透明度も抜群

オレゴン州のキーワード:アシカの洞窟

海に通じる巨大洞窟があり、アシカをはじめ多くの海洋生物が生息しています。大自然と生命の躍動にあふれるこの場所は、入場料大人14ドル。

オレゴン州のキーワード:スタンド・バイ・ミー

オレゴン州出身のリバー・フェニックスが出演した名作映画。舞台はオレゴン州の架空の町キャッスルロックで、ブラウンズビルがロケ地です。

オレゴン州の著名人

オレゴン州の著名人:アニメ制作者 マット・グレイニング

人気アニメ『ザ・シンプソンズ』を制作した、ポートランド生まれの漫画家・アニメーション制作者。お父さんの名前はホーマーさん。(1954~)

オレゴン州の著名人アスリート アシュトン・イートン

陸上十種、七種で無敵の強さを誇り、いくつもの金メダルを持つオレゴン州ポートランド出身のオリンピアン。引退後はインテルに勤務。(1988~)

『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』好評発売中!

“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。

【見どころ―目次より抜粋】

1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州

2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道

3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢

4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)

巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)

【監修者】デイビッド・セイン

アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。

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