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つくば研究学園都市の第一号は筑波大学

その計画は遅々として進みませんでした。1970(昭和45)年、筑波研究学園都市建設法が制定されたことを契機に、ようやく研究学園都市建設が加速化します。
1973(昭和48)年、筑波大学が旧桜村(つくば市天王台)に開学するのでした。筑波大学は東京師範学校(のちの東京教育大学)を前身とします。日本でもっとも古い大学のひとつであり、戦前には日本で2校だけの文理科大学(もう1校は広島大学)であることから、旧二文理大とも呼ばれます。筑波キャンパスの敷地面積は国内第2位(第1位は九州大学)の広さで、“研究学園都市”の中核を担う存在でした。

「つくば万博」の開幕で一躍全国区に!

「つくば」の名を全国的に有名にしたのは、1985(昭和60)年に開催された「つくば万博(国際科学技術博覧会)」です。
「人間・居住・環境と科学技術」をテーマとする国際博覧会で、筑波郡谷田部町をメイン会場とし、3月17日から9月16日までの184日間にわたって開催され、総入場者数は2000万人を超えました。

つくば研究学園都市は「つくば市」として誕生!現在も発展し続ける

1987(昭和62)年には谷田部町、大穂町、豊里町、桜村の3町1村が合併してつくば市が発足。このときの市の人口は約11万人でした。やがて2000年代に入ると、全国的に市町村合併が盛んになり(平成の大合併)、2002(平成14)年には茎崎町がつくば市に編入されます。
そして、2005(平成17)年につくばエクスプレスが開業し、つくば〜秋葉原(東京都千代田区)間の移動時間が約1時間になると、同年には人口が20万人を突破します。

複数の町や村が合併してつくば市が誕生。中心地区には、整然とした街路網が敷かれます。灌漑用の溜池の一部は、公園として残されています。

一部エリアが「つくばモビリティロボット実験特区」に指定

2011(平成23)年6月には、構造改革特別区域として、一部エリアが「つくばモビリティロボット実験特区」に認定されます。特区エリアとして指定されたのは「つくばセンターエリア」と「つくば研究学園エリア」の2カ所。いずれもつくばエクスプレスの駅(つくば駅、研究学園駅)周辺で、実験目的として許可されれば、セグウェイなどの搭乗型モビリティロボットを公道で走らせられるようになりました。

現在、つくば市には300以上の研究機関や企業、2万人以上の研究者がいます。今後も日本有数の先進的な文教地区として、国内外にその存在感を示していくでしょう。

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地形、交通、歴史、産業…あらゆる角度から茨城県を分析!

日本の各県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。茨城の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。思わず地図を片手に、行って確かめてみたくなる情報を満載!

【見どころ】 Part.1 地図で読み解く茨城の大地

・地形・地質総論 茨城県域の地質って?
・東の名峰・筑波山はもともと地下の巨大マグマの塊だった!?
・国内で2番目に大きい湖、霞ヶ浦はどのようにしてできた?
・壁面の岩に海底火山の証!名瀑・袋田の滝が誕生するまで
・平磯海岸の恐竜時代の地層から、アンモナイトや国内初のサメ化石!
・県南部で続々と化石発見! 茨城に生きたナウマンゾウ
・南北に約95m広がる大炭田、常磐炭田を生んだ地層と産業史

…などなど茨城のダイナミックな自然のポイントを解説

【見どころ】Part.2 茨城を駆け抜ける鉄道網・交通網

・特急「はつかり」「ひたち」が走る大幹線・常磐線
・第二常磐線構想で生まれたつくばエクスプレス
・奥久慈清流ラインの異名をもつ魅力あふれる水郡線
・めずらしい非電化通勤路線、関東鉄道常総線・竜ヶ崎線
・鹿島参宮鉄道に始まった、鹿島鉄道鉾田線の在りし日
・水戸~石岡を結ぶ計画も……幻の水戸電気鉄道とは?
・阿見線に加え谷田部線? 常南電気鉄道による幻の計画

…などなど茨城ならではの鉄道事情を網羅

【見どころ】Part.3 茨城で動いた歴史の瞬間

・水に恵まれた茨城に人が定住 権力が生まれる
・地方王権の誕生を示す県内最大の古墳・舟塚山古墳
・石岡に置かれた常陸国府とそれを取り巻く交通路の痕跡
・常陸で成長した武家の二大勢力 常陸平氏と佐竹氏
・源頼朝が佐竹氏・平氏討伐! 鎌倉御家人たちが入国
・長い不遇の時代を経て佐竹氏が常陸の覇者に返り咲く
・水戸で育った尊王攘夷思想 桜田門外の変や天狗党の乱に発展

…などなど、激動の茨城の歴史に興味を惹きつける

【見どころ】Part.4 茨城で育まれた産業や文化

・水戸藩に飲料水を運んだ地下水路・笠原水道
・東洋一の航空基地 霞ヶ浦海軍航空隊が置かれた街・阿見町
・2000万人超が来場した科学博、つくば万博の熱狂と跡地の変身
・鉱山開発と日立製作所の歴史
・原子力とともに歩んだ東海村の半世紀
・陸の孤島だった鹿島が臨海工業地帯になるまで
・野菜産出額日本一の街が茨城に!? 鉾田市で農業が盛んな理由とは

…などなど茨城の発展の歩みをたどる。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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