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桶ケ谷沼とは

桶ケ谷沼は、天竜川の流れによって作られた洪積台地(こうせきだいち)である磐田原台地の東の谷間に位置しています。面積7.43ha、平均水深が約0.6mのこの沼は、トンボの産卵場所や住み処になりやすいヨシやマコモなどの抽水植物(ちゅうすいしょくぶつ)で覆われています。

桶ケ谷沼で見られるさまざまな動植物

また、流入河川が1つもないにもかかわらず、山の斜面を伝って流れてくる雨水や、地下水によって水が枯れることがないという特徴も、トンボの生息に適した環境を作り出しています。
トンボ以外にも植物ではイワタカンアオイ、哺乳類ではニホンカモシカ、魚類ではカワバタモロコなど、希少な動植物たちが、独自の生態系を築いています。鳥類ではトモエガモコハクチョウオオハクチョウが飛来することもあります。また、桶ケ谷沼の北東には鶴ケ池という池があり、こちらでも同じような動植物を見ることができます。

桶ケ谷沼で見られるさまざまな動植物

磐田原台地の東の谷間に桶ケ谷沼、山を隔ててその東に鶴ケ池が位置しています。

桶ケ谷沼の歴史

桶ケ谷沼の周辺にはかつて湿地帯が広がっていましたが、主に江戸時代に干拓され、水田として利用されるようになりました。また、沼自体が灌漑用の水源としても利用されていました。

長きに渡り主に農地として使用されてきましたが、1950年代辺りから行政の工場誘致活動によって沼周辺の開発計画が持ち上がりました。1970年代には沼そのものの埋め立て計画もありましたが、長年の地域住民や自然保護団体等の努力により1991年に自然環境保全地域に指定され、自然環境保護が進んでいきました。

その後、2004年には桶ケ谷沼ビジターセンターが開館し、多くの人々が自然観察に訪れるようになり、現在に至っています。

桶ケ谷沼

住所
静岡県磐田市岩井315
交通
JR東海道本線磐田駅から遠鉄バス磐田山の手見付磐田行きまたは磐田山の手見付袋井行きで15分、磐田営業所下車、徒歩20分
料金
情報なし

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Part.1 地図で読み解く静岡の大地

・富士山が標高日本一、駿河湾が深海日本一になった理由
・南から来た、火山の贈り物、伊豆半島ジオパーク
・交通の難所「大崩海岸」は海底噴火によって作られた!
・「日本三大人工美林」数えられる天竜の杉林は川の氾濫に関係があった?
・磐田市にトンボの楽園があった!
・湖?川?海?浜名湖の正体を探れ!
・世界遺産「三保松原」は江戸時代に「島」から「半島」になった!

などなど静岡のダイナミックな自然のポイントを解説。

Part.2 静岡を駆け抜ける鉄道網

・静岡県の鉄道の歴史は沼津市内の貨物線から始まった
・かつては「東海道本線」だった由緒正しき(?)御殿場線
・JRと私鉄が一体となって形成する伊豆半島東海岸の鉄道ルート
・意外なエピソードを秘めた東海道本線・静岡鉄道の並行区間
・「政令指定都市・静岡」の市内も走る山岳鉄道、大井川鐵道井川線
・軍事上の要請が背景にある天竜浜名湖鉄道(旧国鉄二俣線)のルート

などなど静岡ならではの鉄道事情を網羅。

Part.3 静岡で動いた歴史の瞬間

・静岡最古の古代人は愛鷹山付近にいた!
・日本考古学の聖地・登呂遺跡
・日本書紀に見る静岡とヤマトタケルの伝説
・源頼朝も流された流刑地伊豆
・下田が開港の舞台になったのはなぜか
・江戸城よりも大きかった駿府城天守台
・日本にたった一つしかない形の城・田中城
・家康の遺体は日光ではなく久能山にある?
・徳川慶喜と渋沢栄一の意外なつながり

などなど、激動の静岡の歴史に興味を惹きつける。

Part.4 静岡で育まれた産業や文化

・模型の首都!静岡が生まれたワケ
・バイクに楽器。浜松のものづくりは綿花の栽培から
・ボールは友達!サッカー王国しずおか
・富士山麓の湧水が育てた製紙業
・月ではなく富士山に帰ってしまう「かぐや姫」
・仏教界のスーパースター空海が静岡に残した伝説

…などなど静岡の発展の歩みをたどる。

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