竪穴住居は、地面を数㎝以上掘り下げ、床部分を地表より低くした半地下構造の建物です。冬は地熱で暖かく、夏はひんやりと涼しいというメリットがあります。なかでも2号住居跡は東西17m、南北8m、面積115㎡と発掘当時国内最大級。ほかの一般住居の4～5倍の大きさです。また、内部では4個の石組炉（いしぐみろ）（石を方形や円形に囲んで炉にしたもの）が見つかったこと、2室に区切られていたと推定されたことから、普通の住居ではなく集会場のような公共性のある建物だったとも考えられますが、諸説あります。現在は大きさの異なる3棟の住居跡が復元整備されており、約5000年前にもさかのぼる縄文時代の生活を感じることができるのがポイントです。

なお、後方部の東側には2号墳が所在しています。直径25mの円墳で、墳丘を囲むように幅約5m、深さ約1.6mの周濠があります。しかしこちらは未調査のため、築造時期などの詳細は明らかになっていません。今後調査が進めば、また新たな歴史のロマンが発見されるかもしれません。

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