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ネブラスカ州の政治

ネブラスカ州の選挙人の数は、5人です。ネブラスカ州では1968年以来、共和党の勝利が続いています。2016年は、オマハとリンカーンという2大都市だけが唯一民主党を支持しました。

ネブラスカ州は、政治において全米で唯一の一院制を採用し、州議会議員は非政党員が建前となっています。大統領選の選挙人は別々の候補に投票が認められており、これは全米において2州だけの特例です。

ネブラスカ州は、夢を追い求める開拓者の州

アメリカン・ドリーム…誰でも均等に与えられるチャンスを生かし、勤勉と努力によって勝ち取ることができるという合衆国における成功の概念。開拓時代のアメリカで、この「夢」を最初に実現した州がネブラスカ州ではないだしょうか。

連邦政府が1862年に施行した「ホームステッド法(自営農地法)」により、公有地の開墾と5年以上の営農を条件に、21歳以上なら誰でも土地を無償で与えられるようになりました。この法律がきっかけとなって西部開拓熱は大いに高まり、ネブラスカ州には第1号の農場も誕生したのです。

ネブラスカ州の産業

降水量が少ないために農業には不向きと見られていたネブラスカ州でしたが、第二次大戦後のミズーリ川灌漑工事によって、土地は肥沃な農地に生まれ変わりました。

現在は主にトウモロコシの栽培や牛の牧畜が行われ、ともに生産量は全米の3位、4位を競っています。4大プロスポーツのチームがなく、最も盛り上がるのはネブラスカ大アメフトチームで、その名はコーンハスカーズ(トウモロコシの皮むき人)。
昔は手作業でむいていたトウモロコシを食べて育ったネブラスカ牛は、高品質なブランド牛として全米で人気があります。

ネブラスカ州を知るキーワード

ネブラスカ州のキーワード:カンザス・ネブラスカ法

1854年に制定された、カンザス及びネブラスカ両準州を設立する法律。この法律では、準州から州に昇格する際、奴隷州とするか自由州とするかは住民が決定できると定められました。これにより南北の亀裂が、決定的なものとなってしまいました。

ネブラスカ州のキーワード:ユニオン・パシフィック鉄道

1869年開通。カルフォルニア州サクラメントを起点とした鉄道と合流することにより、アメリカ初の大陸横断鉄道となりました。

ネブラスカ州のキーワード:オマハ

ユニオン・パシフィック鉄道の起点となったネブラスカ州最大の都市。ここで生産されたオマハ・ビーフは、知る人ぞ知る有名ブランドです。

ネブラスカ州のキーワード:リンカーン

オマハに次ぐ第二の都市であり、ネブラスカ州の州都。ここにあるネブラスカ大学リンカーン校は大学スポーツの強豪校としても有名です。

ネブラスカ州のキーワード:パイオニア・ビレッジ

1953年に設立されフロンティア時代の歴史的な自動車や、トラクターなどが28棟の建物に5万点以上展示されています。

ネブラスカ州のキーワード:クールエイド

ザ・アメリカンな粉末飲料で、ネブラスカ州の公式飲料。公式キャラクター「クールエイドマン」のグッズは、ひそかに人気を集めています。

ネブラスカ州のキーワード:グレートプレーンズ

大陸の中央部にかかる台地状の大平原で、ネブラスカ州周辺の地帯には世界最大級の地下水資源であるオガララ帯水層があります。

ネブラスカ州のキーワード:スコッツブラフ

西部開拓時代の街道沿いに突然現れる切り立った絶壁で、頂上からは見晴らしのよい絶景を望むことができます。

ネブラスカ州のキーワード:チムニーロック

ネブラスカ州西部にある国定史跡の奇岩。標高が1228メートルあり、岩の尖頭は風や落雷により徐々に低くなったと考えられています。

ネブラスカ州のキーワード:州間高速道路80号線

サンフランシスコからニューヨークを繋ぐ、大陸を東西に横断する高速道路。ネブラスカ州はそのちょうど中間に位置します。

ネブラスカ州のキーワード:センターピボット灌漑

乾燥地ですが大量の地下水を持つネブラスカ州では、地下水を機械でくみ上げて水を撒く灌漑法が行われています。

ネブラスカ州のキーワード:オガララ帯水層

グレートプレーンズの地下にある巨大な地下水層。貯留水の約65%がネブラスカ州に眠っています。

ネブラスカ州の著名人

ネブラスカ州の著名人:俳優 ニック・ノルティ

1976年作のテレビドラマ『リッチマン・プアマン』への出演を機に注目を集め、映画を中心にドラマやアクション、コメディなど幅広く活躍しました。(1941~)

ネブラスカ州の著名人:第38代大統領 ジェラルド・R・フォード

現職の大統領として初めて日本を公式訪問し、昭和天皇と面会しました。ニクソン辞任に伴い、選挙で勝たずに大統領に昇格しました。(1913~2006)

『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』好評発売中!

“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。

【見どころ―目次より抜粋】

1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州

2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道

3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢

4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)

巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)

【監修者】デイビッド・セイン

アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。

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