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ニューメキシコ州の政治

ニューメキシコ州の選挙人の数は、5人です。比較的スイングしてきたニューメキシコ州ですが、2004年のブッシュ共和党以降は、ヒスパニック増加の影響からか民主党を支持しています。

ニューメキシコ州は、白人がマイノリティの州

ニューメキシコ州は、ヒスパニックが多い土地柄で有名です。ヒスパニックとはスペイン語を話すラテンアメリカ出身者のことを指し、肌の色とは無関係の分類です。
彼らはニューメキシコ州の人口の5割弱を占めています。白人は4割弱とアメリカにしては少なく、インディアンが1割強とこれまた全米平均を上回っています。

ニューメキシコ州の歴史

ニューメキシコ州はこれまでに3度支配者が変わっており、16世紀はスペイン領1821年からはスペインから独立したメキシコ領、そしてアメリカ・メキシコ戦争の結果、1848年にアメリカ領になりました。

同時にここニューメキシコ州は白人に追いやられたインディアン、アパッチ族の故郷。それゆえマイノリティが多い複雑な背景を持つ州となり、一言では言い表せない関係性を、スコット・モマディらマイノリティ作家が小説に仕立てています。

ニューメキシコ州の産業

ニューメキシコ州は西部の州だけあって、砂漠と荒野の土埃の中をカウボーイが駆け巡るオールド・ウェストのイメージが強い州です。確かに乾燥はしていますが、リオグランデ川による灌漑で干し草や小麦が育てられています。

農業の他は鉱業がニューメキシコ州の稼ぎ頭で、石油、天然ガス、石炭といったエネルギー資源と、ウラン、マンガン、金銀銅などの鉱物資源が採れます。そして荒野が多い州の常として、核・ミサイルの研究所と実験場があります。
民間も負けておらず商業用宇宙港「スペースポートアメリカ」を建設。スペースXの民間ロケットでニューメキシコから宇宙に行く日も近いかもしれません。

ニューメキシコ州を知るキーワード

ニューメキシコ州のキーワード:サンタフェ

海抜二千メートル地点にある全米一高い、ニューメキシコ州の州都。アメリカ20世紀美術を代表する骨好きの画家、ジョージア・オキーフが愛した町で博物館があります。

ニューメキシコ州のキーワード:ロズウェル

1947年にUFO墜落事件が起きたらしい。愛好家は「間違いなくUFO」と力説しますが、「あなた疲れてるのよ」と周囲がたしなめるという。

ニューメキシコ州のキーワード:ナバホ族の長き道のり

1863年からの3年でコロラド州の辺りを故郷とする1万人以上のナバホが、コロラド州南東部の保留地へ強制連行されました。500キロを徒歩で

ニューメキシコ州のキーワード:リンカーン郡戦争

牧場主と雑貨店経営者が繰り広げた血みどろの抗争で、仕舞いにはガトリング砲まで登場しました。かの有名なビリー・ザ・キッドも参戦。

ニューメキシコ州のキーワード:最初の核実験

1945年に人類初の核実験が、ニューメキシコ州トリニティーで行われました。周辺住民は実験を事前に知らされず、被曝調査がやっと始まったのは2014年

ニューメキシコ州のキーワード:真実か結果か町

ラルフ・エドワーズのラジオ番組『真実か結果』(TRUTH ORCONSEQUENCES)の10周年記念企画で、ホットスプリングス町は、このラジオの番組名TRUTH ORCONSEQUENCES町に改名させられました。

ニューメキシコ州のキーワード:ニューメキシコの長靴底

靴のかかとのように飛び出たニューメキシコ州南西部の土地で、ほとんど人が住んでおらず野生動物の宝庫。メキシコからの不法移民も見かけるらしい。

ニューメキシコ州のキーワード:タオス・プエブロ

世界遺産に登録されたプエブロの民の集落。建材は日干し煉瓦で700~800年前に作られ、現在も人が住んでいます。お正月を亀ダンスで祝います。

ニューメキシコ州のキーワード:熱気球祭り

毎年秋に世界中から約600の気球が、アルバカーキに集結。地上の巨大ボトルに向かって、空からフラフープを投げ落とす競技が行われます。

ニューメキシコ州のキーワード:唐辛子

暑い土地なので、案の定唐辛子を使ったメキシカンが名物。赤と青の両方を入れてほしいときは「クリスマス!」と答えるのが習わし。

ニューメキシコ州のキーワード:ホワイトサンズ国定公園

東京の約3分の1の広さがある、雪花石膏の純白の砂漠。非常に幻想的で美しく、軍のミサイル実験場があります。

ニューメキシコ州の世界遺産

ニューメキシコ州の世界遺産:チャコ文化国立歴史公園

850年から1250年にかけて、プエブロの民が日干しレンガで築いた町多くて600の部屋を持つグレートハウスなど、いくつもの遺物が発見されています。

ニューメキシコ州の世界遺産:カールズバッド洞窟群国立公園

数十万年の歳月をかけて形作られた鍾乳洞群。巨大空間の天井の高さは、78メートル。

『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』好評発売中!

“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。

【見どころ―目次より抜粋】

1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州

2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道

3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢

4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)

巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)

【監修者】デイビッド・セイン

アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。

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