電化方式は、守谷〜みらい平間以南が直流、以北が交流で、車両側で電源を切替えます。これはつくば市の北東約18㎞に「気象庁柿岡地磁気観測所」があり、直流方式の場合、レールから漏れる電流が測定に影響を及ぼすことから、影響のない交流を採用しているものです。なお、常磐線の取手〜藤代間の電源切替え、関東鉄道の非電化採用もこの問題に対処したものです。車両も直流専用のTX-1000系、交直流用のTX-2000系、TX-3000系があり、いずれも時速130㎞運転に対応した高性能な傑作車として活躍しています。

全線の設備は周辺環境と調和したデザインで、高架橋は曲線的な形状のアーチスラブ式、スリムで周辺に圧迫感のないPCU形桁式高架橋が採用されています。駅デザインも沿線の地域性を取り込み、「まちのランドマークとなる駅づくり」を徹底。案内サインのほか、各駅のデザインは十分に検討され、パブリックアートで装飾された駅があるなど全20駅はじつに個性豊かです。

・地形・地質総論　茨城県域の地質って？
・東の名峰・筑波山はもともと地下の巨大マグマの塊だった!?
・国内で２番目に大きい湖、霞ヶ浦はどのようにしてできた？
・壁面の岩に海底火山の証！名瀑・袋田の滝が誕生するまで
・平磯海岸の恐竜時代の地層から、アンモナイトや国内初のサメ化石！
・県南部で続々と化石発見！ 茨城に生きたナウマンゾウ
・南北に約95m広がる大炭田、常磐炭田を生んだ地層と産業史

…などなど茨城のダイナミックな自然のポイントを解説

・特急「はつかり」「ひたち」が走る大幹線・常磐線
・第二常磐線構想で生まれたつくばエクスプレス
・奥久慈清流ラインの異名をもつ魅力あふれる水郡線
・めずらしい非電化通勤路線、関東鉄道常総線・竜ヶ崎線
・鹿島参宮鉄道に始まった、鹿島鉄道鉾田線の在りし日
・水戸～石岡を結ぶ計画も……幻の水戸電気鉄道とは？
・阿見線に加え谷田部線？ 常南電気鉄道による幻の計画

…などなど茨城ならではの鉄道事情を網羅

・水に恵まれた茨城に人が定住 権力が生まれる
・地方王権の誕生を示す県内最大の古墳・舟塚山古墳
・石岡に置かれた常陸国府とそれを取り巻く交通路の痕跡
・常陸で成長した武家の二大勢力 常陸平氏と佐竹氏
・源頼朝が佐竹氏・平氏討伐！ 鎌倉御家人たちが入国
・長い不遇の時代を経て佐竹氏が常陸の覇者に返り咲く
・水戸で育った尊王攘夷思想 桜田門外の変や天狗党の乱に発展

…などなど、激動の茨城の歴史に興味を惹きつける

・水戸藩に飲料水を運んだ地下水路・笠原水道
・東洋一の航空基地 霞ヶ浦海軍航空隊が置かれた街・阿見町
・2000万人超が来場した科学博、つくば万博の熱狂と跡地の変身
・鉱山開発と日立製作所の歴史
・原子力とともに歩んだ東海村の半世紀
・陸の孤島だった鹿島が臨海工業地帯になるまで
・野菜産出額日本一の街が茨城に！？ 鉾田市で農業が盛んな理由とは

…などなど茨城の発展の歩みをたどる。