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珠洲岬がパワースポットといわれる理由③：日本海の守護神といわれる神社
日本海側一帯の守護神といわれる神社が珠洲にあることも忘れてはいけません。
第10代祟神天皇の時代、紀元前に創建された須須神社（すずじんじゃ）です。海に近い社は高座宮（たかくらのみや）で、すぐそばには金分宮（きんぶんのみや）、近くの山伏山山頂には奥宮があります。祭神は、高座宮の高倉彦神（たかくらひこのかみ）と、奥宮に祀られている美穂須須美命（みほすすみのみこと）。古来より海上交通の守護神とされてきました。
ちなみに珠洲の地名は、この美穂須須美命に由来すると考えられています。『続日本紀』にはすでに珠洲の地名が登場していますが、その以前に地名は好字（めでたい文字、縁起の良い文字）にするよう命令があったため、「須須」または「須須美」を「珠洲」という漢字に変えたようです。
珠洲岬のパワーに源義経もあやかった？！
須須神社を含め、珠洲は源義経と縁があります。
兄の源頼朝から追われる身となった源義経が奥州へ落ち延びる際、一行は能登の沖合で時化に遭遇しました。このとき、荒波を避けるために珠洲岬付近の入り江に48艘の舟を隠したと伝えられます。
真偽は定かではありませんが、珠洲沿岸は浸食による崖や奇岩が多いため、この複雑な地形が船を隠すのに役立ったのかもしれません。
身を隠しながら源義経が須須神社に祈ると、たちまち嵐が止んだため、船を岸に着けて神社へと参拝したといわれます。
お礼として、源義経は笛を、弁慶は「左」と銘が彫られた守り刀を奉納しました。これらは神社の宝物殿に「蝉折の笛」、「弁慶の守刀」として現在も納められています。
源義経も珠洲のパワーにあやかったのかもしれないと想像を搔き立ててくれるエピソードです。
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