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諫早湾干拓事業の目的と影響とは?干拓地の役割と開門を巡る大論争に迫る! 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

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諫早湾干拓事業の目的と影響とは?干拓地の役割と開門を巡る大論争に迫る!

土地柄、水害や農業用地の排水不良などに悩まされてきた諫早(いさはや)湾沿岸地域。
大規模干拓事業が実施されましたが、それは別の問題を生むきっかけでもありました。

諫早湾干拓の歴史

諫早湾の沿岸地域は、多い場所で1年間に5㎝ほども泥土が堆積して干潟ができるといわれています。阿蘇九重山系の土砂などが筑後川などの河口に流され、それが有明海の反時計回りの潮流に乗って諫早湾奥部へ向かうためです。

この干潟の堆積によって、沿岸地域の排水路や河口などが塞がれ、背後地よりも干潟が高くなることから、背後地の排水が困難となります。

干潟を干拓して排水を確保した干拓地は、これまで農地としての活用が図られてきました。よって、今の諫早平野のある地域は、干潟の干拓を昔から繰り返してきた歴史があります。

諫早湾の位置と現状

諫早湾の位置と現状
長崎県の資料を元に作成

有明海は、潮流が反時計回りであるだけでなく、干満の差が大きくなっています。諫早湾へ満潮時に運ばれてきた砂や泥は、干潮時に取り残され溜まってしまい、干潟ができる要因となります。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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