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【山梨の果物①】ブドウは栽培面積、生産量ともに日本一!

ブドウは、栽培面積、生産量ともに堂々の日本一。栽培の起源は1300年ほど前に遡り、扱う品種も「巨峰」「ピオーネ」「甲斐路」「ロザリオ・ビアンコ」など多岐にわたります。特に「甲州」は山梨ワインの原料としても知られる山梨の在来種で、今も大切に栽培が続けられています。

【山梨の果物②】モモも栽培面積や生産量が国内最多!

ブドウと同様、モモも栽培面積や生産量が国内最多です。「白鳳(はくほう)」「浅間白桃(あさまはくとう)」などが有名で、近年だと2000年代に入ってから登場した新品種「夢しずく」も生産量を伸ばしています。

春、甲府盆地のあちこちで桃の花が一面に咲く風景は、桃源郷にたとえられる美しさ。旬の7~8月にかけては甘みたっぷりの果実が収穫されます。

山梨県民は硬いモモが好き?

モモといえば軟らかくジューシーなイメージをもつ人が多いのですがが、日本一の産地である山梨県では、硬いモモが人気です。一般的なモモが軟らかいのは追熟をするから。追熟しないモモは他県にはあまり出回らないため、新鮮なモモが手に入る産地ならではの味わい方といえます。

熟す前のモモはシャキシャキ、カリカリしていて、その食感をそのまま楽しんだり、ピクルスや漬物にしたりと、食べ方もいろいろです。

【山梨の果物③】スモモの栽培も盛ん

ブドウ、モモと並んで栽培が盛んなのがスモモです。「大石早生(おおいしわせ)」「太陽」などの代表的な品種を筆頭に、赤い果肉が特徴的な「ソルダム」、大玉で甘い「貴陽」、山梨で生まれた品種「サマービュート」「サマーエンジェル」など、個性豊かな品種がそろいます。

【山梨の果物③】スモモの栽培も盛ん

山梨が果物大国になった理由

他にも、カリン、サクランボ、ネクタリンなど、多様な果物が人気ですが、これほどまでに山梨が果実大国になったのには理由があります。

まずは、気候や地形が果実栽培に向いていたことです。ブドウは甲州市勝沼、モモは笛吹市一宮町など、甲府盆地で広く栽培されていますが、この一帯は昼夜の寒暖差が大きく、年間日照時間が長いところ。そのため、果実が糖分をつくり、蓄えるのに適しています。また、降水量が少なく、扇状地で水はけがいいため、湿度による病気が比較的少ないのです。つまり、果実の栽培にぴったりな土地だったのです。

山梨の果物は「甲州八珍果」として江戸に献上されていた!

江戸時代にはすでに山梨の果実は広く知れ渡っており、モモ、ブドウ、梨、栗、柿、リンゴ、ザクロ、銀杏(クルミ)」を合わせて「甲州(甲斐)八珍果」と呼ばれ、甲州街道を通って江戸に献上されていました。

明治維新以降は、殖産興業政策で製糸工場が建設され、蚕を育てるために桑の栽培が盛んになったり、戦中の食糧難の時期には雑穀の畑に切り替わったりしましたが、戦後、高度経済成長期を経て、再び山梨は果実の一大産地としてその地位を確立しました。

もちろんそこには、果実栽培に携わった人々の努力と熱意があったことは言うまでもありません。

>>山梨の果物を現地で味わうならこちらの記事へ

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地形、交通、歴史、産業…あらゆる角度から山梨県を分析!

山梨の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。山梨の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。思わず地図を片手に、行って確かめてみたくなる情報満載!

Part.1 地図で読み解く山梨の大地

・山の都として栄えた甲府盆地はどのようにできたのか?
・富士五湖は富士山の溶岩でせき止められた2つの湖だった!?
・日本一の造形美をつくり出す昇仙峡は何でできている?
・3000年に“2度”の大噴火が生み出した青木ヶ原の樹海
・もうひとつの富士「黒富士」にある燕岩の正体
・富士山文化遺産の構成資産、山梨にある2つの「胎内めぐり」
・「池」だけど「八海」!神秘の風景・忍野八海
・日照時間日本一の秘密は地形にあり!?
・富士川の洪水を防いだ「信玄堤」と「万力林」

…などなど山梨のダイナミックな自然のポイントを解説。

Part.2 山梨を駆け抜ける鉄道網

・甲州市から山梨市にかけて、中央本線が北に大きく迂回するわけ
・高額運賃の私鉄が国有化の悲願を果たし、現在に至る身延線
・昭和モダンの香りを漂わせ、今も現役の山梨の駅舎たち
・ここは東京?ちょっと意外な丹波山村の公共交通事情
・甲府盆地を走り、「ボロ電」と呼ばれた山梨交通電車線
・実は2つの路線から成り立っている富士急行線
・約2年間だけ標高日本一の駅があった、小海線の山梨県内区間
・6つのスイッチバック駅に助けられ、甲斐路を辿った中央本線
・リニアモーターカーの実験線が山梨にできたわけ
・古くからの富士山吉田口登山道を継承する山梨県道701号

…などなど山梨ならではの鉄道事情を網羅。

Part.3 山梨で動いた歴史の瞬間

・古代 いにしえの八ヶ岳周辺は“星降る里”だった!?
・古代 甲斐銚子塚古墳が東日本最大級なワケ
・平安~中世 武田氏の先祖にあたる戦国エリート「甲斐源氏」
・中世(鎌倉) 日蓮聖人の波乱に満ちた生涯と身延山
・戦国時代 山梨の神!武田氏3代が鎮座した武田神社
・戦国時代 信玄が進み勝頼が広げた武田氏の最大領地は?
・江戸時代 徳川家康に対抗するために築城された甲府城
・江戸時代 幕府直轄地で発展した甲州街道と富士川舟運
・近現代 幕末の財界を牛耳った甲州商人が売ったもの
・近現代 明治40年の甲府の大水害からの復興
・近現代 空港のない山梨県にあった秘密の飛行場“ロタコ”

…などなど、激動の山梨の歴史に興味を惹きつける。

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