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吉備高原の地層「山砂利層」から特徴と歴史を読み解く

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

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吉備高原の地層「山砂利層」から特徴と歴史を読み解く

岡山県中央に広がる吉備(きび)高原には、全国的にも珍しい「山砂利(やまじゃり)層」という地層が見られます。岡山の大地をひも解く上で欠かせない、その特徴とはどのようなものでしょうか。

吉備高原は岡山県中央部一帯の標高約300~600mに位置

岡山県の地形は階段状で、北から南へ行くにつれ標高が低くなっています。北部に鳥取県との境で標高1000m前後の山が連なる中国山地、岡山県中央部一帯には標高約300~600mの吉備高原が分布。南部には標高約100~200mの瀬戸内丘陵と沖積低地からなる岡山平野が広がっています。岡山県を南下する高梁川(たかはしがわ)・旭川(あさひがわ)・吉井川(よしいがわ)は、吉備高原の台地をV字に侵食しながら流下。侵食の際に出た礫(れき)・砂・泥は河口へと運ばれ、浅い海に堆積。それに干拓が加わり、岡山平野が形成されました。

岡山県は大きく四つの地形に分類されます。

吉備高原には石灰岩台地が断続的に分布

岡山県の地質の約1/2は、中生代の花崗岩(かこうがん)や流紋岩(りゅうもんがん)といった火成岩(かせいがん)です。残りの約1/2は付加体(海洋プレートが海溝で大陸プレートの下に沈み込む際に、海洋プレート上の堆積物が陸側に付加したもの)と、それ以外の堆積岩からなります。北部には新生代の安山岩(あんざんがん)や玄武岩(げんぶがん)が見られ、玄武岩は吉備高原に小さな噴出岩体として点在しています。侵食に耐えて小高い山になっているものもあります。新見市(にいみし)南部を中心に広がる阿哲台(あてつだい)は、石灰岩特有のカルスト地形をなしています。石灰岩地域はこの一帯だけでなく、吉備高原に石灰岩台地が断続的に分布しています。

資料提供:鈴木茂之氏

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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