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対馬の野生生物の特殊な生態系!絶滅危惧種のツシマヤマネコも! 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

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対馬の野生生物の特殊な生態系!絶滅危惧種のツシマヤマネコも!

対馬は博多港まで約130㎞、韓国・釜山までは約50㎞に位置します。
かつて大陸と陸続きであったと考えられており、本土では見られない動植物が生息しています。

対馬の野生動物と地形変化の歴史

対馬は日本よりも朝鮮半島に近いところにあります。このことが、対馬に特有の生物や大陸系の生物が数多く生息する要因になりました。

現在の対馬海峡の海底地形によれば、九州と朝鮮半島との間は、陸でつながっていた時代があったと考えられています(諸説あり)。何度か繰り返された氷期の中で、九州と朝鮮半島との間には対馬陸橋(海を隔てた地域をつなぐ陸地)が形成され、多くの野生動物が寒冷化したユーラシア大陸から日本列島に移り住んでいたものと推測されます。

温暖な間氷期には海水面が上昇して対馬は孤立、海流は西と東にできた海峡を通って北に流れ、生物を南北に運んだと考えられます。

これらのことから、対馬は「生物地理の十字路」ともいわれています。最終氷期は1万5000年前頃に終わり、地球の気候は一気に温暖化。巨大な大陸氷柱は縮小しながら北へ後退し、海水位は急上昇しました。これにより陸橋は水没、大陸とのつながりは断たれることになります。

海峡に取り残された形になった対馬には、日本列島とも朝鮮半島とも縁遠くなった生物たちが島の中で生き続けてきました。こうした対馬をとりまく自然環境の変化により、対馬に大陸系(朝鮮半島系)と日本列島系の動植物が分布することになったのです。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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