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五箇山での塩硝づくりはユネスコ世界遺産の加賀藩の軍需工場だった 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月21日

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五箇山での塩硝づくりはユネスコ世界遺産の加賀藩の軍需工場だった

世界遺産として知られる五箇山は、伝統的な建造物である合掌造りが有名。しかし、その内部ではかつて火薬の原料がつくられており、加賀藩のもとで主産業にまで発展しました。

五箇山は塩硝づくりが主産業だった

南砺市・五箇山には、9戸の合掌造り家屋が残る菅沼(すがぬま)合掌造り集落があります。周辺の山村の景観も含め、1995年、岐阜県白川郷や五箇山相倉(あいのくら)とともにユネスコ世界文化遺産に登録されました。この集落内には「塩硝の館」があり、かつての主産業だった塩硝づくりの歴史を今に伝えています。

平野部であれば米をつくることができますが、耕作地が狭い五箇山ではそれができず、農作物以外の換金産物が必要とされました。そこで発展したのが塩硝づくりです。

五箇山の塩硝良質な火薬をつくっていた加賀藩

塩硝とは硝酸カリウムのことで、火薬の原料となるものです。加賀藩では五箇山でつくられた塩硝に硫黄や木炭を調合し、良質な火薬をつくっていました。一般的には「煙硝」が正しいのですが、加賀藩では、煮詰めの工程が製塩作業と似ていることから、「塩硝」の字を使っていたようです。

塩硝の館

住所
富山県南砺市菅沼134
交通
JR城端線城端駅から加越能バス五箇山・白川郷方面行きで38分、菅沼下車すぐ
料金
入館料=大人210円、小・中学生100円/五箇山民俗館と共通=大人300円、小・中学生150円/(団体30名以上は2割引、障がい者は2割引)
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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