フリーワード検索

ジャンルから探す

トップ > カルチャー >  北海道・東北 > 山形県 >

羽越本線は日本海側の鉄道を1本につないだ日本海縦貫線。

開業以来、重要幹線の地位につき、数多くの列車が走ってきました。険しい海岸線をいく線形から単線区間は確かに多いのですが、複線化に努め、単線区間でも停車場間に信号場を多数設置しました。山形県内の羽前大山(うぜんおおやま)〜鶴岡間の西鶴岡信号場、鶴岡〜藤島間の幕ノ内信号場がそれに該当し、吹浦〜小砂川間の女鹿(めが)駅も当初は信号場として開設されました。

羽越本線は、いわゆる日本海縦貫線の一部を担っています。日本海縦貫線とは、大阪から青森まで、日本海側の鉄道を1本につないだ路線の総称で、東海道本線、湖西(こせい)線、北陸本線、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道、信越本線、白新(はくしん)線、羽越本線、奥羽本線で構成されます。青森からはさらに、青函トンネル経由で北海道とを結んでいます。

羽越本線は貨物列車が九州から北海道までを結んでいる

全線を走る特急列車などの優等列車はなくなりますが、かつては特急「日本海」や「白鳥」などが颯爽と走り抜けました。いっぽうで貨物列車の運転本数は多く、九州、関西、北陸、東北、北海道をそれぞれに連絡しています。なかでも最長距離列車は、札幌貨物ターミナル〜福岡貨物ターミナル間を結ぶ貨物列車で、走行距離はじつに2127.4㎞。所要時間は福岡貨物ターミナル行きが約37時間、札幌貨物ターミナル行きが約44時間です。

前出のとおり、山梨県内の羽越本線には、日本海縦貫線から枝分かれする酒田〜酒田港間の通称・酒田港線もあります。ここにはコンテナの貨物列車が設定されており、日本海縦貫線の列車とを結んでいます。

羽越本線の景色を楽しむなら観光列車「海里」がおすすめ

日本海縦貫線のなかでも、羽越本線は日本海の景色がとくに美しい路線です。2015(平成27)年3月まで大阪〜札幌間に運転されていた寝台特急「トワイライトエクスプレス」も日本海の夕日がすばらしいものでした。現在、新潟〜鶴岡〜酒田間には、日本海の絶景を楽しめる最新の観光列車「海里(かいり)」が運転されています。

「海里」は、2019(令和元)年10月から運転を開始した臨時快速列車で、車両は、観光用に開発されたHB-E300系気動車を使用。外観は日本海の「夕日」をイメージしたオレンジ、「新雪」のホワイトで、展望を重視した車内には半個室やダイニング車両もあります。新潟、庄内地方の食事を美しい車窓を眺めながら楽しめ、ゆったりとした車内でくつろげる魅力のある列車となっており人気を集めています。

『山形のトリセツ』好評発売中!

地形、交通、歴史、産業…あらゆる角度から山形県を分析!

山形県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。山形の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。思わず地図を片手に、行って確かめてみたくなる情報を満載!

Part.1 地図で読み解く山形の大地

・出羽富士・鳥海山の成り立ちと火山がもたらす湧水や地形
・山形盆地の成り立ちと扇状地に発展した県都・山形市
・大江町の最上川川床で発見!ヤマガタダイカイギュウって何だ!?
・河川がつくった肥沃な庄内平野を35㎞におよぶ庄内砂丘が守る
・最上川・五百川峡谷の誕生と流域に形成された河岸段丘
・どうやって誕生し段丘が発達?山形唯一の有人離島「飛島」の謎
・冬の名物・美しい樹氷はどうして蔵王山に形成されるのか?

…などなど山形のダイナミックな自然のポイントを解説。

Part.2 山形を駆け抜ける鉄道網

・急勾配と豪雪を克服し新庄へ至る全国初のミニ新幹線・山形新幹線
・急峻な板谷峠で奥羽山脈越え!逞しき幹線・奥羽本線の今昔
・九州~北海道の貨物車両が走り日本海縦貫線をなす羽越本線
・日本初の交流電化路線にして今や貨物の重要路線の仙山線
・最上川の絶景峡谷を走る!新庄と余目を結ぶ陸羽西線
・三山・高畠・尾花沢の3路線 山形交通の鉄道路線網とは?

…などなど、山形ならではの交通事情を網羅。

Part.3 山形で動いた歴史の瞬間

・木の実でつくったクッキーも!? 山形県域の縄文時代
・和人が蝦夷の領域へと進出! 城柵から見る開拓の歴史
・鎌倉御家人が地頭として進出! 次第に激化する権力争い
・伊達氏との対立を経て統治者に君臨した最上氏の栄枯盛衰
・街道と航路が整備され 発展する沿道の産業と商業
・領主交代に領民が抵抗! 天保の国替え反対一揆とは?
・異名は鬼県令!? 初代県令三島通庸が推進した土木工事

…などなど、激動の山形の歴史に興味を惹きつける。

『山形のトリセツ』を購入するならこちら

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。
1 2

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!

エリア

トップ > カルチャー >  北海道・東北 > 山形県 >

この記事に関連するタグ