更新日： 2024年1月12日
兼高かおる～紀行番組の金字塔を打ち立てた旅人
世界中で「エレガント」と称賛された兼高かおる。流ちょうな英語でマナーとTPOを徹底して守る気配りと、魅力的な笑みを絶やさない取材姿勢が人の心を動かしました。
海外取材から帰ると、編集作業や次回取材の準備に忙しい時間を過ごします。そんなときでも、オフィスでお茶を淹れてスタッフに振る舞う物腰と所作は美しかったといいます。
知性とユーモア、エレガンスと胆力を兼ね備えた兼高かおるが、好感をもって大勢に受け入れられたのは当然の結果だったのです。
この記事の目次
兼高かおるはホテル経営に憧れ、アメリカ留学で世界を知る
戦後の日本で、女性による国際進出の草分け的存在であった兼高かおる。裕福な家庭で育ち、鎌倉や軽井沢などのリゾートホテルを夏休みに訪れていた経験から、ホテル経営に憧れる少女でした。そのために英語力を身につけようと、英語の個人レッスンを受け、海外留学も意識するようになります。実際に留学が実現したのは、米軍の日本占領が終わった２年後。26歳のときでした。
渡航時、中継地のハワイで早速カルチャーショックを受けるも、アメリカという国の自由で前向きな雰囲気に感動し、さらに勉学にいそしみます。しかし、猛勉強がたたって体調を崩し、卒業前に帰国することとなりました。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
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