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鹿児島空港開港の歴史!かつては海軍の航空基地だった 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2022年5月20日

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鹿児島空港開港の歴史!かつては海軍の航空基地だった

第二次世界大戦中、海軍の航空練習地として使われた鹿児島空港。
高度経済成長期のなかで移転と拡張を経て、国内主要空港のひとつとして成長していきます。

鹿児島空港開港の歴史

鹿児島空港が着工されたのは1932(昭和7)年。当初は、鹿児島市営の水陸両用の飛行場として計画されたものでした。

第一次世界大戦以降、航空機の必要性を感じていた海軍が、この飛行場を引き継いだのが1937(昭和12)年のことで、1941(昭和16)年に海軍の航空基地として完成

1943(昭和18)年に海軍の航空隊が併設されると、海軍飛行予科練習生の訓練所として使用されました。舟艇(しゅうてい)をつけた練習機がこの地から飛び立ち、なかには、奇襲攻撃作戦演習のひとつとして、錦江湾を真珠湾に仮定した練習も行われていたといいます。

鹿児島空港は市営から民間の運営に移行

1957(昭和32)年7月、鹿児島空港は民間の空港として新たなスタートを切りました。鹿児島-宮崎-大阪間に定期航路を開設。

当初はまだまだ需要が低かったものの、高速道路や新幹線も開通していないこの時代の人々の長距離移動手段として、また、物流ルートとして貴重なものとなり、搭乗者数や航空輸送量は年々増加していきました。

鹿児島空港が抱えていた課題

さらなる空港の発展を見据えるにあたり、この鴨池町の空港があった場所は地理的にいくつかの問題を抱えていました。

ひとつは、周囲に民家や国道、河川があり、滑走路の拡充に必要な土地の確保が難しいこと。需要の高い航空輸送を増やしていくためには、航空機の大型化や滑走路の延長は不可欠だったため、敷地を広げられないことは大きな問題でした。海の埋め立ても、錦江湾の水深が深く、実現は難しいと考えられていました。

また、近隣に民家が多かったことから騒音対策についても問題があり、新たな場所に空港を建設することとなりました。

鹿児島空港の歴史は移転によって新たなスタートへ

そして1972(昭和47)年、移転先の霧島市溝辺(みぞべ)町に新たな空港が完成しました。この空港は、ローカル空港で初の国際線併用空港として当時注目を集めました。鹿児島県内最初の国際定期路線は、この空港に開設された鹿児島-香港線。羽田空港発の羽田-香港線に経由地として鹿児島を加えたものでしたが、地方の空港で国際定期路線が運行されたのは、全国的にも珍しいものでした。

移転前と後の鹿児島空港

移転前と後の鹿児島空港

移転前は、現在の鹿児島県庁近くにありました。現在の鹿児島空港は高速道路のインターチェンジにも近く、交通の便がよくなっています。

鹿児島空港の歴史は都市部とのつながりで発展

1970年代~1980年代にかけて、貨物の航空輸送需要が急増。鮮度によって市場価値が変動する農水産品を中心に、大量高速輸送が求められるようになり、東京や大阪などの大型消費地への輸送量が増えていきました

1980年代以降、利用客も増加していき、当初143ヘクタールだった総面積が、2021(令和3)年現在、約188ヘクタールまで拡張し、鹿児島空港を拠点とする路線は国内外含めて21路線となりました。南九州のハブ空港として、鹿児島県民の生活を支える大切な存在です。

鹿児島県民の足となっているフェリー

鹿児島湾が県中央を大きく分断している形状や離島が多いという地理的条件から鹿児島県民にとってフェリーは身近な交通手段のひとつ。離島との定期連絡船や、沖縄や奄美大島行きなど、航路が多いのが特徴です。

観光に加え、通勤通学、物流トラックなど、目的はさまざま。活火山の噴火時の緊急避難船としての役割も担っており、鹿児島港では災害時の広域防災拠点づくりにも力を注いでいます。

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Part.1 地図で読み解く鹿児島の大地

・鹿児島を筆頭に九州になぜ火山が多く一直線に並ぶ?
・大正時代に驚くべき大噴火!桜島の形成とメカニズム
・アンモナイトやクビナガリュウなど恐竜時代の化石が獅子島で続々!
・屋久島は巨大な花崗岩の塊を付加体が取り巻いている!
・超巨大火山「喜界カルデラ」に知られざる溶岩ドームが存在!
・薩摩富士・開聞岳や池田湖ほか薩摩半島南東部の火山群の歴史
・テーチ木と奄美の赤黄色土が生む日本を代表する絹織物・大島紬

…などなど鹿児島の自然のポイントを解説。

Part.2 鹿児島を駆け抜ける充実の鉄道網

・明治時代開通の鹿児島線 鹿児島~国分に始まる鉄道史
・新大阪からの直通も走る!九州新幹線鹿児島ルートの全貌
・国内屈指の大幹線として君臨・東京直通も走った鹿児島本線
・日本最長の寝台特急も走った九州東部を縦貫する日豊本線
・「おれんじ食堂」の投入など奮闘する肥薩おれんじ鉄道
・開聞岳ほか薩南の絶景を満喫!JR最南端駅もある指宿枕崎線
・県内唯一の私鉄も今や幻に・鹿児島交通枕崎線&知覧線

…などなど鹿児島の鉄道事情を解説。

Part.3 鹿児島で動いた歴史の瞬間

・鹿児島の古代史総論
・国内最古級の大規模な定住集落跡・上野原遺跡とは?
・政府と薩摩の間に起った軍事的衝突
・日本の南の玄関口・鹿児島に鉄砲やキリスト教が伝来
・九州統一を目指す島津氏VS九州攻めに乗り出した豊臣秀吉
・江戸~薩摩間約1700㎞!最も遠方からの参勤交代
・鹿児島城の築城と薩摩藩独自の外城制度
・薩英戦争が薩摩藩にもたらした近代化と倒幕への方針転換
・戦後アメリカの統治下となった奄美群島が日本復帰

…などなど鹿児島の歴史を徹底解説。

Part.4 鹿児島で育まれた産業や文化

・近代産業の礎を築いた集成館
・日本の金産出量の約9割を占める菱刈鉱山がすごい!
・かつては海軍の航空基地・鹿児島空港開港の歴史
・志布志湾に浮かぶ人工島にある志布志国家石油備蓄基地とは?
・鹿児島臨海工業地帯の造成の変遷をたどる
・ロケット打ち上げ施設は国内唯一・日本で宇宙に一番近い県
・古代より栄えた坊津の港に代わり枕崎が遠洋漁業の拠点に!
・本土が半分がやせたシラス台地なのになぜ全国有数の農業県になれた?

…などなど鹿児島の産業と文化を丁寧に解説。

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