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鹿児島はロケット打ち上げ地として国内唯一!日本一宇宙に近い県!? 種子島宇宙センター 宇宙科学技術館

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2022年5月20日

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鹿児島はロケット打ち上げ地として国内唯一!日本一宇宙に近い県!?

鹿児島は、種子島と内之浦という2カ所のロケット発射場を持つ唯一の県です。
なぜ鹿児島は「宇宙にもっとも近い県」になったのでしょうか?

鹿児島県はロケットが打ち上げが可能な国内唯一の場所

日本のロケット発射場は2カ所(2021年4月現在)あり、どちらも鹿児島県内に設置されています。ひとつは南種子町にある種子島宇宙センター、もうひとつは肝付町(きもつきちょう)にある内之浦宇宙空間観測所です。

鹿児島県にロケット発射場が建設された理由

宇宙科学研究所(ISAS(アイサス)、現・JAXA(ジャクサ))の前身である東京大学生産技術研究所は、1959(昭和34)年まで、日本海に向かった秋田県道川(みちかわ)海岸で発射実験を行っていました。

しかしロケットの性能が上がるにつれ、日本海を飛び越して大陸に落下する可能性が出てきたため、開発にあたっていた「日本のロケット開発の父」糸川英夫(いとかわひでお)氏は、太平洋側に新たなロケット発射場の候補地を探して、全国を調査して回りました。

糸川英夫氏が最後にたどり着いたのが大隅半島の内之浦でした。1960(昭和35)年10月、内之浦を訪れた糸川英夫氏は帰路、太平洋を見下ろす峠に立ち寄ると「ここだ!」とロケット発射場をその地に作ることを決めたといいます。

そのため、ここは世界的にも珍しい、起伏の多い山腹を削って造成されたロケット発射場になっています。こうして1963(昭和38)年に完成したのが、肝付町の内之浦宇宙空間観測所です。

鹿児島県のロケット発射場:内之浦宇宙空間観測所

内之浦宇宙空間観測所は、日本初の人工衛星「おおすみ」を打ち上げたラムダロケット、小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げたM-Ⅴ(ミューファイブ)ロケットなどの発射場として知られ、現在はM-Ⅴロケットの後継機イプシロンロケットや小型観測ロケットが打ち上げられています。

2021(令和3)年度中には、イプシロンロケットによって小型衛星「革新的衛星技術実証2号機」が打ち上げられる予定です。

鹿児島県のロケット発射場:内之浦宇宙空間観測所

大隅半島にある内之浦宇宙空間観測所。山地にある発射場は世界でも珍しいものです。

鹿児島県のロケット発射場:種子島宇宙センター

いっぽう、1960年代、ロケット開発を進めていた科学技術庁(現・文部科学省)は、独自の発射場建設を立案。1966(昭和41)年に種子島の南東端に位置する竹崎(たけざき)・大崎(おおさき)地区をロケット発射場に選定しました。

そして1969(昭和44)年、科学技術庁所管の宇宙開発事業団(NASDA(ナスダ)、現・JAXA)発足とともに開設されたのが、種子島宇宙センターです。この地区が選ばれた理由としては、建設予定地が国有地で用地確保が容易だったこと、ロケットの打ち上げに地球の自転エネルギーを利用するには、なるべく赤道に近い場所であるほうが有利であること、過疎に悩む地元からの働きかけがあったことなどが挙げられます。

種子島宇宙センターは、H-ⅡA、H-ⅡB、次期基幹ロケットであるH3(2021年度1号機打ち上げ予定)といった大型ロケットの発射場となっています。

種子島宇宙センターは増田宇宙通信所も併設

1974(昭和49)年、宇宙開発事業団の施設として種子島に設けられたのが、増田宇宙通信所です。この通信所では、人工衛星からの電波を受信して人工衛星の追跡と管制を行い、また衛星の搭載機器が正常に機能しているかどうかを知るためのデータを筑波宇宙センター(茨城県つくば市)に送っています。

種子島宇宙センターは増田宇宙通信所も併設

南と東に太平洋が開ける種子島は、ロケット発射場として最適の立地です。

鹿児島県はロケットが打ちあがる日本一宇宙に近い県!

このように宇宙開発と関連の深い鹿児島県は、県や市町村をあげて宇宙開発への協力を推進しています。まさに鹿児島県は「日本一宇宙に近い県」なのです。

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Part.1 地図で読み解く鹿児島の大地

・鹿児島を筆頭に九州になぜ火山が多く一直線に並ぶ?
・大正時代に驚くべき大噴火!桜島の形成とメカニズム
・アンモナイトやクビナガリュウなど恐竜時代の化石が獅子島で続々!
・屋久島は巨大な花崗岩の塊を付加体が取り巻いている!
・超巨大火山「喜界カルデラ」に知られざる溶岩ドームが存在!
・薩摩富士・開聞岳や池田湖ほか薩摩半島南東部の火山群の歴史
・テーチ木と奄美の赤黄色土が生む日本を代表する絹織物・大島紬

…などなど鹿児島の自然のポイントを解説。

Part.2 鹿児島を駆け抜ける充実の鉄道網

・明治時代開通の鹿児島線 鹿児島~国分に始まる鉄道史
・新大阪からの直通も走る!九州新幹線鹿児島ルートの全貌
・国内屈指の大幹線として君臨・東京直通も走った鹿児島本線
・日本最長の寝台特急も走った九州東部を縦貫する日豊本線
・「おれんじ食堂」の投入など奮闘する肥薩おれんじ鉄道
・開聞岳ほか薩南の絶景を満喫!JR最南端駅もある指宿枕崎線
・県内唯一の私鉄も今や幻に・鹿児島交通枕崎線&知覧線

…などなど鹿児島の鉄道事情を解説。

Part.3 鹿児島で動いた歴史の瞬間

・鹿児島の古代史総論
・国内最古級の大規模な定住集落跡・上野原遺跡とは?
・政府と薩摩の間に起った軍事的衝突
・日本の南の玄関口・鹿児島に鉄砲やキリスト教が伝来
・九州統一を目指す島津氏VS九州攻めに乗り出した豊臣秀吉
・江戸~薩摩間約1700㎞!最も遠方からの参勤交代
・鹿児島城の築城と薩摩藩独自の外城制度
・薩英戦争が薩摩藩にもたらした近代化と倒幕への方針転換
・戦後アメリカの統治下となった奄美群島が日本復帰

…などなど鹿児島の歴史を徹底解説。

Part.4 鹿児島で育まれた産業や文化

・近代産業の礎を築いた集成館
・日本の金産出量の約9割を占める菱刈鉱山がすごい!
・かつては海軍の航空基地・鹿児島空港開港の歴史
・志布志湾に浮かぶ人工島にある志布志国家石油備蓄基地とは?
・鹿児島臨海工業地帯の造成の変遷をたどる
・ロケット打ち上げ施設は国内唯一・日本で宇宙に一番近い県
・古代より栄えた坊津の港に代わり枕崎が遠洋漁業の拠点に!
・本土が半分がやせたシラス台地なのになぜ全国有数の農業県になれた?

…などなど鹿児島の産業と文化を丁寧に解説。

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