フリーワード検索

ジャンルから探す

トップ > カルチャー >  中国 > 岡山県 >

岡山の気候と天体観測の条件は?~「晴れの国おかやま」は天文王国おかやまだった!~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

この記事をシェアしよう!

岡山の気候と天体観測の条件は?~「晴れの国おかやま」は天文王国おかやまだった!~

瀬戸内海に面し、年間降水量の少ない岡山県南部。「晴れの国おかやま」として知られていますが、実は専門家も注目する天文王国でもあります。

岡山の気候と「晴れの国おかやま」の根拠

岡山県は1989(平成元)年から、「晴れの国おかやま」という言葉を用いて地元の魅力をPRしています。根拠としているのが、年間の降水量1mm未満の日数(平均値)です。これは、過去30年間の降水量や気温などを平均した値で、10年ごとに更新されます。岡山県は「年間の降水量1mm未満の日数」が276.8日と全国1位。全国平均が247.8日なので、約1カ月晴れの日(雨の降らない日)が多くなっています。

岡山の気候は南北で大きく異なる

瀬戸内海から中国山地にまで広がる大きな県なので、「県内全てが同じ気候」というわけではありません。
東西に中国山地が走る北部は、新見市(にいみし)・津山市(つやまし)以北を主体とした地域です。年間を通じて降水量は1600~2000mmで、冬になると平地でも30cm・山間部は200cm程度の積雪があります。朝夕の気温は南部より低く、10月下旬になると霜が降りることもあります。
吉備(きび)高原を主体とする中部は比較的南部に気候が似ており降水量は1300~1500mm程度、瀬戸内海に面している南部の降水量は1000~1300mm程度。「晴れの国おかやま」は、主に県南部を指す言葉かもしれません。

南部は年間を通して降水量が少ないですが、北部の年間降水量は1600mm以上で、特に冬季の降水量が多い。
岡山地方気象台資料より作成。

岡山南部の気候の特徴

それでは岡山県南部の気候について見てみましょう。このエリアは瀬戸内海に面し、中国山地と四国山地に挟まれています。ユーラシア大陸から吹いてくる冬の季節風は、日本海で水蒸気を取り込み、日本海沿岸に大量の雨や雪をもたらします。北西風は岡山県に到達する前に中国山地に阻まれて雨や雪を降らし、平野部に乾燥した大気を送り込みます。一方太平洋高気圧から吹いてくる夏の季節風は、四国山地を越える際に湿度が下がり、岡山県に到達するころには比較的湿度の低い大気となります。このため岡山県南部では、1年を通して雨の少ない気候が続くのです。

季節風が山地で遮られるため、年間を通じて天気と湿度が安定しています。

1 2

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!

エリア

トップ > カルチャー >  中国 > 岡山県 >

この記事に関連するタグ