フリーワード検索

ジャンルから探す

トップ > カルチャー >  関西 > 京都府 >

この記事の目次

日本の地形:青森県の地形の特徴

本州最北端に位置する青森県の地形は、西に台形状をした津軽半島東にマサカリ型をした下北半島というふたつの半島が北へ突き出た形状がじつに象徴的です。また、西に日本海、東に太平洋、北には津軽海峡と3方を海に囲まれ、その中央付近には陸奥湾(むつわん)が大きく口を開けています。

奥羽山脈を境に、東部地域(南部地方)には粘性質の高いローム質の台地西部地域(津軽地方)には沖積低地と出羽(でわ)山地の延長にあたる津軽山地と、地形が大きく異なる特徴があります。また、奥羽山脈の活火山は、下北半島の恐山山地から八甲田山を経て栃木県の那須岳まで、南北に直線的に連なっています。その理由は、東に日本海溝があり、そこで太平洋プレートが沈み込んでいるためです。

青森県の基盤はおもに、中生代ジュラ紀(約2億年前)、海洋プレートの沈み込みにともなって陸側へ付加したものと、白亜紀(1億4500万年)にできた深成岩(しんせいがん)とで構成されています。これは、八戸南東部と白神山地などに分布しています。

日本の地形:岩手県の地形の特徴

岩手県は太平洋に面した南北に約189㎞の三陸海岸をもちます。

三陸海岸は宮古(みやこ)市を境に、北部と南部で地形が大きく異なります。北部は細かな湾入が見られない「海のアルプス」とも称される断崖絶壁、対して宮古より南には屈曲に富むリアス海岸が続いています。

リアス海岸はなぜ南部にばかり発達しているのでしょうか。現在、南部の大きな湾になっている場所にはおよそ東西方向に断層が走っています。リアスの奥は断層のズレで生じた破砕帯(はさいたい)(岩がすりつぶされてぼろぼろになった場所)で岩がもろくなっているために水流に侵食されやすく、その結果、リアス海岸の元となる深い谷ができた、というわけです。北部では、断層が海岸線と平行に走っているため湾入が少なくなっています。そしてその背後には海成段丘(かいせいだんきゅう)が発達しています。

三陸海岸では、北山崎(きたやまざき)、鵜ノ巣断崖(うのすだんがい)周辺で高さ200mにもなるダイナミックな海食崖が見られます。海岸には、海の侵食による奇岩や海食洞・崖が数多く存在しています。

日本の地形:宮城県の地形の特徴

宮城県北部の海岸部を地図で見てみると、ノコギリ状にギザギザと複雑に入り組んだ海岸線が目に付きます。これは「リアス海岸」と呼ばれる地形です。変動による地盤沈降や気候変動による海面の上昇で、海岸近くにあった山地が海に沈むことによって出現します。谷に海水が入り込んでできることから、「溺れ谷」と呼ばれることもあります。

北上山地の東岸を縁どる三陸海岸は、三陸復興国立公園に指定されています。そのうち、宮城県北部から岩手県宮古にかけての範囲は、日本で見られるリアス海岸のなかでも代表的なものです。荒々しく切り立った崖が織りなす独特の景観が美しく、巨釜・半造など景勝地として人気のスポットもたくさんあります。

また、日本三景の一つに数えられる松島は、広さ約36㎢の湾内に260ほどの島々が浮かぶ海域です。このように、多くの島が点在する海域は「多島海」と呼ばれます。
多島海もリアス海岸と同様に、海に対し山地が相対的に沈降することによってできる地形です。沈水が進んで山地のほとんどが海中に沈むことで、水面から顔を出した山頂部が島となり、多島海を形成したのです。

日本の地形:秋田県の地形の特徴

本州の北西部に位置する秋田県は、面積が11,637.52㎢あり、全国で6番目に広いです。日本海に面した西側の中央部付近には、付け根部分に八郎潟(はちろうがた)を擁する男鹿(おが)半島が突き出ており、その南北は緩やかな海岸線となっています。

北側にはブナの原生林が広がり、世界自然遺産に登録されている白神山地。東側には県内最高峰の秋田駒ヶ岳(こまがたけ)(標高1637m)を含む奥羽山脈(おううさんみゃく)が南北に伸びます。この西側には青森県西部から山形県南部まで続く出羽山地(でわさんち)があります。また、南側には鳥海山(ちょうかいさん)や丁岳山地(ひのとだけさんち)、神室山地(かむろさんち)が連なります。

三方を山々に囲まれているため、平地の多くは北部を流れる米代川(よねしろがわ)や南東部を流れる雄物川(おものがわ)の流域、子吉川(こよしがわ)下流に見られます。米代川流域には花輪盆地大館盆地(おおだてぼんち)、鷹巣盆地(たかのすぼんち)、能代平野(のしろへいや)が上流から階段状に配列し、それぞれの盆地は山地によって隔てられています。

また流域に十和田火山を起源とする火砕流堆積物が広く見られ、米代川沿いには沖積層(ちゅうせきそう)が分布しています。雄物川流域には横手盆地仙北平野(せんぼくへいや)、秋田平野、子吉川下流には本荘平野があります。

日本の地形:山形県の地形の特徴

山形の地形は、東から奥羽(おうう)山脈、山形市や米沢市が位置する内陸の盆地群、鳥海山をはじめとした出羽(でわ)山地、そして庄内平野に大別できます。

山形県の中央部を流れる最上川(もがみがわ)の総延長は229㎞で全国7位。支流を含む流域面積は約7040㎢で、県面積の約75%を占めています。大正期までは最上川の下流で合流していた赤川(あかがわ)を含めれば、流域面積は約86%に達します。残りの約14%は、荒川流域の小国(おぐに)盆地、庄内地方南部の沿岸部、県北を流れる日向川(にっこうがわ)・月光川(がっこうがわ)などの流域です。

では、こうした雄大な山形の地形は、どのようにして形成されたのでしょうか。それは、日本列島誕生の物語に遡ります。

日本の地形:福島県の地形の特徴

福島県は地形配列から、浜通り、中通り、会津の3エリアに分けられます。

浜通りは文字どおり沿岸部で、中通りとの境目は、阿武隈(あぶくま)山地の東縁を走る双葉断層崖(ふたばだんそうがい)。浜通りは、丘陵や河岸段丘、沖積低地が広がる、やや穏やかな地形です。

中通りは、阿武隈山地から奥羽山脈の東面に至るエリア。吾妻(あづま)連峰や安達太良(あだたら)連峰など、奥羽山脈に属する2000m級の山々が南北に連なるいっぽうで、阿武隈川がつくった幅10~30㎞の低地帯が広がっています。低地帯にはまた、福島盆地、郡山盆地、須賀川盆地といった凹地の発達が見られます。

奥羽山脈の西に位置する会津は、新潟県との県境に向かって越後山脈が連なるなど、起伏の大きい地域です。北部には磐梯山(ばんだいさん)や猫魔ヶ岳(ねこまがだけ)などの火山群がそびえ、かつての火山活動によってできたせき止め湖の猪苗代湖五色沼湖沼群、カルデラ湖の雄国沼など自然のダイナミズムにあふれます。

日本の地形:茨城県の地形の特徴

茨城県は関東平野北東部に位置し、県域の約3分の2が低地や台地です。

山地は北部に分布し、まず筑波山(つくばさん)(標高877m)を起点に北へ向かって、福島県との県境付近まで連なる山々が八溝(やみぞ)山地です。これは南北約100㎞、幅約25㎞と細長いエリアに形成され、山地の北部では東側を棚倉(たなくら)断層という日本列島を分断する大断層と接します。

さらに、断層を挟んだ東には宮城県南部から続く阿武隈(あぶくま)山地が連なっています。八溝山地は、最北部付近にある県内最高峰・八溝山(標高1022m)、最南の筑波山こそ高さがあるものの、そのあいだには標高600m以下の低山が連続しています。北から八溝、鷲子(とりのこ)、鶏足(けいそく)、筑波の4山塊に分けられます。

久慈川中流域には、西金、盛金、金砂郷といった「金」がつく地名がありますが、これはエリアがかつて金の産地だったことに起因しています。

1 2 3 4 5 6

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!

エリア

トップ > カルチャー >  関西 > 京都府 >

この記事に関連するタグ