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ペンシルベニア州の政治

ペンシルベニア州の選挙人の数は、20人です。民主党の地盤とされていましたが、2016年大統領選では共和党のトランプ大統領候補が勝利しました。「スイング・ステート」と見られています。

ペンシルベニア州は、重要な「アメリカ初」がたくさん行われた州

ペンシルベニア州最大の都市フィラデルフィアは、映画『ロッキー』でもお馴染み。アメリカ人にとっては、1776年7月4日に「独立宣言」が採択された記念すべき地です。

ペンシルベニア州には、ほかに独立記念館インディペンデンス国立歴史公園南北戦争の激戦地となったゲティスバーグなど、州内には独立戦争や南北戦争に関する史跡が多数存在しています。

加えてペンシルベニア州は、アメリカのさまざまな出来事が最初に行われた地としても知られています。第1回大陸会議、つまり合衆国初の会議が開かれた事実上の最初の首都は、フィラデルフィア。また、奴隷制度の廃止銀行の設立新聞の発行石油の採掘などが初めて行われたのもこの州なのです。

成長するピッツバーグ

ペンシルベニア州都ハリスバーグはかつての工業都市としての面影はなく、むしろ1979年のスリーマイル島原子力発電所の事故がこの地を世界的に有名にしてしまいました。

代わりに産業都市として発展を遂げたのが、五大湖の平原に沿ってシカゴに至る大工業地帯の東端にあるピッツバーグUSスチールの本社を擁し、ハイテク産業都市としても注目を浴びています。4年制大学などの教育・研究機関、美術館などの文化施設も多い一方で、カジノや映画などの娯楽産業に力を入れ、狩猟やフィッシングも楽しめるなど、多彩な面を持つ州でもあります。

ペンシルベニア州を知るキーワード

ペンシルベニア州のキーワード:フィラデルフィア

1776年7月4日、アメリカ独立宣言が署名された地。それを記念し鳴らされた「自由の鐘」が、自由の象徴として展示されています。

ペンシルベニア州のキーワード:チーズステーキ

フィラデルフィア発祥のサンドイッチ。炒めた肉と溶かしたチーズをパンに挟んで食べます。映画『ロッキー』にも登場。

ペンシルベニア州のキーワード:アーミッシュ・カントリー

ペンシルベニア州中央南部のランカスターにある、移民当時の自給自足生活を営む人々の居住地域。電子機器など、近代文明の技術を使用しない規律を持っています。

ペンシルベニア州のキーワード:ペンシルベニアン号

ニューヨークとペンシルベニア州のピッツバーグを結ぶ、1日1往復の中距離列車。所要時間は9時間以上で、カフェ車両やビジネス車両を有しています。

ペンシルベニア州のキーワード:マッシュルーム・ビジネス

南東部のケネット・スクエアはマッシュルームの産地で、国内の約63%を生産しています。毎年9月には、マッシュルーム・フェスティバルも開催。

ペンシルベニア州のキーワード:ゲティスバーグの戦い

南北戦争の転換点。ここで北軍勝利で南軍優勢だった形勢が逆転しました。戦没者式典では、リンカーンが「人民による政治」の有名な演説を行いました。

ペンシルベニア州のキーワード:セントラリア坑内火災

1962年にセントラリア地下の石炭坑で発生した火災。連邦政府は鎮火に失敗し、住民には退去
勧告が出されました。現在も火は燃え続け、州道は封鎖されています。

ペンシルベニア州のキーワード:マーセラス・シェール

ペンシルベニア州南西部の地下を中心に広がるシェールガスの貯留層。層からシェールガスを取り出す技術が開発され、採掘ブームが起きました。

ペンシルベニア州のキーワード:ドレーク油井

1859年、エドウィン・ドレーク大佐が掘り当てた、アメリカ最古の油田。この油田の発見後、ペンシルベニア州はオイルラッシュを迎えました。

ペンシルベニア州のキーワード:レイクモントパーク

アルトゥーナにある遊園地、レイクモントパークには、現存するジェットコースターの中で世界最古のリープザディップがあります。

ペンシルベニア州のキーワード:ピッツバーグ

かつては鉄鋼業で栄えたペンシルベニア州南西部の経済都市。MLBのピッツバーグ・パイレーツのホーム球場でもある、PNCパークがあります。

ペンシルベニア州のキーワード:世界遺産、落水荘

滝の上にある住宅「落水荘」は、有名な建築家フランク・ロイド・ライトの代表作。ピッツバーグから車で1時間半ほどのところにあります。

ペンシルベニア州の署名人

ペンシルベニア州の署名人芸術家 アンディ・ウォーホル

ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。1960年代ポップアートブームの代表的アーティスト。絵画・版画だけでなく映画製作なども手掛けてました。(1928 ~1987)

ペンシルベニア州の署名人歌手 ビリー・ホリデイ

「レディ・デイ」の名で知られ、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルドと並び称される、世界的に有名なジャズ・ヴォーカリスト。(1915~1959)

『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』好評発売中!

“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。

【見どころ―目次より抜粋】

1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州

2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道

3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢

4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)

巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)

【監修者】デイビッド・セイン

アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。

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